神之内『八幡社』

名古屋市瑞穂区北原町
瑞穂ヶ丘中学校の少し南に鎮座する神之内『八幡社』
周囲は住宅が取り囲む環境の中で、東西に細長い境内を持ち鎮座しています
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南側から見た神社全景
東側に民家が迫る立地のため、南側の道路から境内に入り左に鳥居、拝殿、本殿が東を向き鎮座します
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道路側からは左の本殿、右の拝殿が間近に見てとれます
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西側からの全景
訪れた時は神社北側が更地、開放的な風通しのいい神社の印象を受けました
やがて敷地いっぱいに建物が建つとそれも変わってしまいそうです
拝殿左にも小さな鞘堂がある様です
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境内の杜を形作る5本の巨木、特に拝殿前の楠木と後方の一本松は立派なものです
名古屋市の保存樹に指定されているようです
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社号標は南を向いて建てられています
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社号標の後方の岩、その一部が削られた手水鉢の様です
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境内から西を向くと石鳥居から参道が伸び拝殿へと続きます
境内敷地が若干中央が高く左右に傾斜していて、右の燈籠の傾きがそれを感じさせます
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境内右の鞘堂には石が祀られその上に二つの小さな社が祀られています
右にある由緒書きによると「肴瓮石(なべいし)」と呼ばれるそうです
内容は以下
弘法大師空海尾張地方を巡錫の際、当村海上寺に立ち寄られた折、この地にて童子集まりて石を叩いているその音をお聞きになって、これは唐に伝わる肴瓮石であり、この石に祈願すれば、頭痛、歯痛、腰痛、が立処に本服すると仰せになったと言い伝えられている」とあります
後に八幡社境内に祀られるようになった様です
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瓦葺の拝殿
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本殿前を守護する狛犬
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切妻瓦葺の本殿
神之内『八幡社』の創建は不明
確認できるもので社号標、燈籠等に大正、明治と刻まれていますが、創建はもっと〃遡ると思われます
熱田神宮とも所縁がある様で、熱田天王祭の宵祭(6月16日)には熱田まで病疫退散を祈り、提灯を奉納する習わしがあったそうです
神之内八幡社は代参の役割を担っていた様で、こちらに奉納する事でも同様の御利益が得られたそうです
現在はその慣わしも途切れてしまった様です
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街中の片隅に佇む神社
周囲の環境の変貌と共に、過去から続く慣わしが途切れていくのは必然なのかもしれない

神之内『八幡社』
創建 / 不明
祭神 / 應神天皇
住所 / 名古屋市瑞穂区北原町1丁目14
アクセス / ​市営地下鉄桜通線「瑞穂区役所」駅から西へ、徒歩10分程​