「なんて狭い道なんだろう、拡幅すれば良いのに」など感じると思います
それが昔の街道だと知れば、車も通れない雨に濡れた狭い小路も捨てたものではない
鎌倉街道「中の道」と東海道が交わり、街道の名残りを感じる静かな住宅地
南区のこの辺りでは写真の様な真新しい道標を目にします
その北東角地に鎮座するのが海底山「地蔵院」です
瓦葺の弘法堂と本堂が南向きに並んでいます
左の堂内、中央に不動明王が祀られています
堂の左に複数の地蔵がそぼ降る雨の中佇んでいます
地蔵院本堂前の「南区史跡散策路・東海道周辺めぐり」の案内板
湯浴地蔵尊石標と左に一体の地蔵と手水鉢
石仏の右手は失われ、その姿は痛々しいものがあります
戦災を受けたのでしょうか
本堂の両脇に狛カエル?
左のカエルの背中には子カエルが乗り、仄々とした愛くるしさを感じます
地蔵院は室町中期の建立と云われ、京都醍醐寺の末寺
堂内には鎌倉時代に鋳造された「湯浴地蔵」が祀られています
その鋳造地蔵菩薩坐像は2mを超え「鉄地蔵」とも呼ばれるようです
この地方で「鉄地蔵」と呼ばれる鋳造仏は青大悲寺や観聴寺の「鉄地蔵」があります
(写真上は青大悲寺「鉄地蔵」)
何れもこの地方では珍しい存在です