名古屋市瑞穂区惣作の『北川天満宮』

名古屋市瑞穂区惣作(そうさく)町の北川天満宮を訪れる
環状線の瑞穂通7から西に歩くと分かりやすいかもしれません
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南北に伸びる瑞穂台地の南端近くの高台に位置し、瑞穂通7から西に進むとやがて緩やかな上りとなり、そのピークの左側に白い奉納幟が見えるのが北川天満宮です
ここから西と南にかけて緩やかに下りとなります
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等高線が示すように北川天満宮は瑞穂台地の外れから南西に位置しています
昔は井戸田と呼ばれたこの辺り、明治頃のこの周辺は左の様に大喜、津賀田神社のある北井戸田井戸田の三つの集落があり、田光ヶ池の周辺は広大な耕作地だった事が分かります
今ではその面影すらなく、周辺は静かな住宅地で畑を見かける事はないと思います
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通りから南に入って北川天満宮の西側からの全景
大きな楠?が一本、その太い幹は北川天満宮の生い立ちを知っているのかもしれません
玉垣で囲われた見通しのいい境内は社も撫で牛の存在も良くわかります
牛がいれば道真公が祀り神と言う事でしょう、南側が参道の様です
幅員の狭い道路には駐車余地はありません、歩いた方が安心です
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井戸田の由来を調べて見ました
井戸田(いどた)の戸は「所」とされ、井のある所の意味とされる」
瑞穂台地の頂は地下からの湧水が豊富に出る場所だったようです
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北川天満宮南側道路から境内全景
大きな境内ではありませんが、陽射しが差し込む風通しの良い境内です
境内左に手水舎(清水は枯れていました)で右に社号標
正面の二段に積まれた最上段の神域に社、その下の段の左に撫で牛が寝そべっています
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社前景
大きな御神木?の右に社が祀られています
手前の解説板には「このお宮さんは、学問の神様菅原道真公をお祭りしてある北川天満宮です」とある
この案内があるだけでも、ここに住む人にとっては地域を知る重要な情報源
北川天満宮の建立がいつなのか調べましたが結局分かりませんでした
案内にも記載されていないので、上手く語り継がれなかったのかも知れません
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撫で牛
赤い前掛けを付けられ、こちらを見る姿は何気に左目でウインクしているようにも見えます
表面はすべすべ、随分と撫でられた様です
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社前景
門の扉に飾られた梅鉢?の紋が天満宮を物語っています
意外に慎ましく、紋は扉と幟以外には気付きませんでした
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境内西側の道路沿いの「井戸田一万歩コース」と社前とは内容の違う解説板「北川天満宮(通称天神様)
学問の神様である菅原道真公を祀っている」とある
もとは天神社という事でしょうか
いつからこの地にあるのか定かにはなりませんでしたが、小さな境内を取り囲む奉納幟の数を見れば、今もこの地に住まう人々から天神様として崇められているのは間違いない様です
2019/06/25
北川天満宮
創建 / 不明
祭神 / 菅原道真
住所 / 名古屋市瑞穂区惣作町3丁目59
       ​龍泉寺​⇒可睡斎秋葉社​経由北川天満宮まで徒歩15分程