名古屋市熱田区田中町 『秋葉社』

堀川左岸の大瀬小橋から白鳥橋に続く僅か500㍍もあるかないかの一本道
そこを南から北に歩いて来ました

f:id:owari-nagoya55:20190902163250j:plain

秋葉神社・津島神社・水天宮​から100㍍ほど北へ
国道1号線が目前に迫り、行き交う車の騒音も聞こえてきます
この道沿いに鎮座する秋葉社も、ここ田中町秋葉社で終わりを迎えます

f:id:owari-nagoya55:20190902163315j:plain

道沿いの史跡散策路案内板
(ここから東方向の街並みにも複数の神社が鎮座しています)

f:id:owari-nagoya55:20190902163341j:plain

田中町秋葉社全景
神社右に電気工事店、左にマンション、その間の一部の区画を神域として与えられています
塀で囲われ、神域が見渡せるのは正面のみとなります

f:id:owari-nagoya55:20190902163407j:plain

 マンション側から見た田中町秋葉社、ブロックの塀で囲われたその先に社が見えます
ここを行き交う者からみるとそれが見えなければ存在に気付かないかも
町内で守り継いでいる氏神
ある意味、通りすがりの者には無縁でいいものなのかもしれません

f:id:owari-nagoya55:20190902163437j:plain

扉が閉ざされた境内
中央の台座の上に東を向いて祀られる社、境内には常夜灯がありますが狛犬はいないようです
いつからここに祀られているのか?それにつながるものはここからでは確認できませんでした

かつては宮の渡し、熱田魚市場、熱田さんに続く門前町として古くから栄えてきました
古い土地柄に対して一帯で祀られている秋葉社は、燈籠などに刻まれた年号など明治、大正、昭和のものが大半、それ程古くから祀られているものではないようです
これから歴史を積み重ねて行く過程だと思います

かつて自分の町にも複数の小社があり、それを軸にして神社当番や祭があり、住民が集う
そうしたコミュニティーの中心に社があったけれど、社が消え去り、それと共に住民の結び付きも薄っぺらなものになったと感じる
ここは近代にほぼ町内毎に秋葉社が祀られ、それが守り繋がれている事にある意味驚きを感じます

古い街並みに佇む社、街角に残る小さな祠、田園地帯の小さな神社
そこには格式で図り得ないものがある様に思います
この一帯の社がこれからも残って行ける街であってほしいものです

田中町秋葉社
創建 / 不明
祭神 / 不明
住所 / 名古屋市熱田区田中町103
アクセス / 市営地下鉄名城線「伝馬町」下車徒歩で西へ
      ​軻具突智社⇒大瀬子町203秋葉神社⇒大瀬子102⇒秋葉神社・津島神社・水天宮経由19分