『近江國一之宮建部大社』

2019/12/26.27
青春18切符を利用し一泊二日で令和元年最後の一之宮巡りへ。
名古屋を8時過ぎの電車に乗り、かみさんが数週間練りに練った滋賀、大阪方面に向かう。

最初の目的地は滋賀県大津市
JR琵琶湖線「大石」駅から徒歩で25分程東に鎮座する近江国一之宮・建部大社へは11時頃到着。
琵琶湖に注ぐ瀬田川に架かる瀬田唐橋を渡り旧東海道沿いに神社を目指す。
天気は・・・・・よろしくない。

f:id:owari-nagoya55:20191230183855j:plain 瀬田唐橋から県道2号線沿いに建部大社まで10分程、左手に社号標と石鳥居が現れます。

f:id:owari-nagoya55:20191230183919j:plain 参道沿いには灯篭と松並木が真っすぐに続き、その先に社殿は見えません。
迎春準備に大忙し、業者さんの車が目立ちます。

f:id:owari-nagoya55:20191230183945j:plain 松並木の続く
参道は左に折れ、正面にニノ鳥居とその先に神門が見えてきます。

f:id:owari-nagoya55:20191230184006j:plain 鳥居前の由緒書き
「近江一之宮
御祭神 本殿 日本武尊、相殿 天明玉命、権殿 大己貴命
由緒
当社は近江國の一之宮と称えられ、景行天皇四十六年(316)四月神崎群建部御千草嶽に、日本武尊の御神灵と建部大神としてお祀りしたのが創りである。
天武天皇白鳳四年(675)四月に近江国府のあった瀬田の地にお迁し、此の国の守護神として仰ぎ奉られる様になった。
天平勝宝七年(755)には孝徳天皇の詔により大和一の宮大神神社から大己貴命を勧請し権殿に奉斎せられ現在に至っている。
例大祭 四月十五日、船幸祭 八月十七日」
大神神社は​奈良県桜井市に鎮座​する神社、近くまでは行くけれどなかなか参拝できていない。
かみさんの一之宮巡りの来年の計画には入ってくるだろう。

f:id:owari-nagoya55:20191230184031j:plain 檜皮葺の神門に架けられた門幕、そこに描かれた神紋。
自分には見慣れない神紋です。
門の先の拝殿、その右に3本の杉が見えます、三本杉と云われる御神木。
大己貴命が権殿に祀られた際に一夜にして成長したと伝わるこの杉が神紋になっています。

f:id:owari-nagoya55:20191230184058j:plain 檜皮葺の入母屋妻入り拝殿、趣があっていいものです。
拝殿前の両脇、石を積んだ台座の上から狛犬が拝殿を守護しています。
境内伽藍は本殿の左右に八座が、右に大野神社や稲荷神社が祀られています。

f:id:owari-nagoya55:20191230184138j:plain 拝殿右の絵馬殿。
右側の灯篭は文永七年(1270)庚午と刻まれたもので、滋賀県内では最古と云われる石灯籠で重要文化財に指定されているもの。 

f:id:owari-nagoya55:20191230184211j:plain 拝殿の左右に八つの社があり、写真上の上座4社は左から、蔵人頭神社/七掬脛命(料理の神)、行事神社/日本武尊の家臣で吉備臣武彦と大伴連武日、大政所神社/播摩稲日太郎姫命(日本武尊の母)、聖宮神社/景行天皇(日本武尊の父)が祀られています。

写真下の右の下座4社は手前から箭取神社/石占横立・田子之稲置・乳近之稲置、弓取神社/弟彦公、若宮神社/建部稲依別命(日本武尊の子)、藤宮神社/布多遅比売命(日本武尊の妃)が整然と並んでいます。

f:id:owari-nagoya55:20191230184242j:plain 社殿全景。
本殿・相殿は流造で左が本殿で日本武尊、右が相殿で大己貴命をお祀りしています。
透塀で囲われた本殿域には後方へ続く参道があります、そちらから本殿外周を一回りできます。

f:id:owari-nagoya55:20191230184305j:plain 本殿後方の神域にはさざれ石と菊花石が安置され、さざれ石(写真上)の前に立つとセンサーが働き君が代が流れてきます。
菊化石(写真下)
太古の菊の化石‣・・・・ではなくて、玄武岩の母岩に堆積岩が菊の花のように生成されたものです。
まさに菊の化石のような紋様をしています、自然は不思議なものを作るものです。

f:id:owari-nagoya55:20191230184326j:plain 境内右側の小さな池の前に建つ大野神社の鳥居。
古びた小さな狛犬が社を守っています。
草野姫命を祀り、縁結びの神として親しまれているそうです。
左の赤い鳥居は武富稲荷神社。

f:id:owari-nagoya55:20191230184353j:plain 武富稲荷神社全景。
五穀豊穣、家内安全、商売繁盛の神、稲倉魂命を祀る。
ここの狛狐は右耳が欠け痛々しい。

稲荷の左の鳥居は八柱神社
苔むした流造の小さな社に藤時平、融大臣、事代主命、市杵嶋姫命、素盞男命、豊玉彦命、櫛名多姫命の七柱が祀られています。
ここを守護する狛犬も個性的です。

f:id:owari-nagoya55:20191230184418j:plain 桧山神社遥拝所(桧山神社旧本殿)。
大野神社右手の子山の上に鎮座する。
境内御旅山に鎮座し伊邪那美命大山祇命息長足姫命、武内宿祢大臣、住吉大神を祀り、元熊野神社山神社、鞭指神社の祭神を合祀し桧山神社と改称されたもの。
1995年(平成7)の本殿改築に伴い、江戸時代に建立された本殿を解体修理し、この地に移築し遥拝所としたもの。

f:id:owari-nagoya55:20191230184445j:plain 写真上 神宮遥拝所。
かつての御神木、彌栄の松の根が置かれています。
写真下 宝物殿。
神宮遥拝所の左にあり、ここには日本武尊の妃と云われる寄木造の女神座像などが保管されています。
宝物殿を守護するのは白い狛ライオン。

f:id:owari-nagoya55:20191230184557j:plain 建部大社を訪れると出逢う頼もしい面々。
かわいい者もいれば、痛々しい者、凛々しい者など色々とお目にかかることができます。

f:id:owari-nagoya55:20191230184621j:plain 近江國一之宮建部大社
創建 / 316年(景行天皇四十六)
主祭神 / 日本武尊大己貴命
住所 / 滋賀県大津市神領1-16-1
アクセス / ​JR琵琶湖線「大石」駅から徒歩で25分

f:id:owari-nagoya55:20191230184645j:plainさて初日2社目に向かうため再び瀬田唐橋を渡りJR石山駅に戻ります、ここから新大阪に向かいエキマルシェで遅めの昼ご飯の様です。

f:id:owari-nagoya55:20191230184719j:plain 新大阪エキマルシェの​松葉新大阪店​についたのが13:30、串カツとビールで次に向かうエネルギーを補充します。
始めて寄ったお店です、駅にある立ち食いの串カツ屋。
次から次に揚げられた串カツが並べられ、そこから選んで食べるスタイル。
何がどれなのか分んないので聞くのが一番。
各カウンターにないものを頼むのが熱々を頂くポイントかも、多少冷めたものは二度揚げして提供してくれます。
さあ次はどこにいくのかな?
2019/12/26