『鶴里 白鳥神社』土岐市鶴里町

鶴里 白鳥神社

白岩 八王子神社から国道363号線を東進し、峠道の岐阜県境を越えると、視界が広がり、柿野町鶴里地内に到着します
今回ご紹介する鶴里 白鳥神社は、国道沿いの左側に鎮座しています
参拝者用の駐車スペースはありませんが、国道沿いには退避スペースがあり、そこに駐車することができます

国道から眺める鶴里 白鳥神社の社頭です
三国山の北嶺に位置し、三国の名が示すように、古くは尾張三河、美濃の三国にまたがっていました
中馬街道沿いの山間に僅かに開けた里に農地が広がり、田畑を取り巻くように民家が点在する長閑な場所に神社が鎮座しています
社頭前の国道は、この先、三国茶屋を経て柿野温泉方向に続いています

国道と並行するように社頭があり、右手に白鳥神社の社標(1981年寄進)と石の明神鳥居を構えています
また、国道沿いに石仏群や小さな祠が祀られています

社頭から見上げる境内は、山の斜面を何段かに整地し、鳥居から始まる長い参道が社殿に続きます

鳥居の扁額は「白鳥神社
日本武尊(倭建命)が東国平定の帰途、伊吹山で大蛇の毒で息絶えた際、白鳥となって飛び去ったとされる白鳥信仰から始まったとされ、日本武尊を祀る神社です

鳥居をくぐると目の前に石段

常夜灯の先からまた一段上がると狛犬の姿がある
その上に杉の木や広葉樹の杜に包まれた社殿がある

上の境内から参拝に訪れる参拝者を見下ろすように狛犬が安置されています

昭和14年(1939)に寄進された狛犬

狛犬から左の石垣の前に、湧き水が注がれる手水鉢が置かれています
鉢の寄進年は明確に読めませんが文政3年(1820)と刻まれ、多くの寄進者の名が刻まれています

最後の石段を上がると、目の前に拝殿が迫ってきます
岐阜県になると、由緒や創建を調べる資料も変わってきます
取り敢えず、岐阜県神社庁から得られた結果として、鶴里町柿野には白鳥神社が二社鎮座していることが分かりました
鶴里町柿野3660に鎮座する当社についての記述は、祭神と祭礼日のみでした
これは、地史を見る必要がありますが、そこから得られた情報は後日、ここに書き加えることとして、先に進めます

拝殿内から本殿方向の眺め
本殿の造りは全く見る事が出来ません
祀られているのが倭建命一柱だけとは思えない大きな扉です

社殿全景
入母屋平入の拝殿に切妻の幣殿と覆屋がひとつに繋がっています

覆屋の左の境内社
氏神 ?山宮」と彫られていますが、?の部分が読めなかった

覆屋の右の境内社
三社を収めており、社の右に社名の書かれた木札がありましたが不鮮明で読めなかった
当社の西側に雨沢公民館がありますが、そちらで何か情報が得られるかもしれません

右にあるのは養蜂箱なので、迂闊に近づいたり触らないのが賢明

以上が鶴里 白鳥神社となります
狛犬が見守る広い境内と社頭の眺め

参拝を終え国道から社頭と道路脇の石仏群を眺める

聖観音像とと祠の中に祀られる馬頭観音

祠から右手の石仏群

国道沿いや中馬街道沿いではこうした馬頭観音の姿をよく見かけます

一番右外れの祠の左に石碑は「村中安全 薬師如来」、右手の社は不明ですが、左側に「庚」と彫られた鬼瓦が置かれており、現在の祠の形になる前は瓦葺の庚申堂だったようです

国道南側から田植えを前にした田園と、この地を見守る白鳥神社の社叢の眺め
正面の二本の大きな杉が社殿の場所を示しています、ここで久し振りにカエルの鳴き声を聞きました

社頭の前が「予約相乗りタクシーのってこ」柿野線の「雨沢公民館」停留所になっていました
路線図利用方法はこちら

鶴里 白鳥神社
創建 / 不明
祭神 / 倭建命
境内社 / 不明社4社
例祭 / 11月第1日曜日
所在地 / ​岐阜県土岐市鶴里町柿野3660​
白岩 八王子神社から車アクセス / 八王子神社から国道353号線を東進、約5分​​ 
参拝日 / 2024/04/18
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