
水面に浮かせた毛鉤でのんびりオイカワと戯れるには絶好の環境ですが遊歩道となっています
庄内川と矢田川にはさまれた瀬古地域は古くから河川氾濫に見舞われる地域でした
それ故にこの地域には舟屋の様に石垣を高く積み上げ、その上に家を建てる水屋造りの建物が生まれます
現在でも水屋造りの建物をこの地域で見る事が出来ます
流れはこの先で矢田川の地下を通り、黒川樋門へ導かれます

覆屋の下の小さな祠は水害による厄難除けから建てられたのでしょう
昔は矢田川に架かる三界橋の南側に祀られていたと云われます、水害の被害を避ける目的から堤の上に移されたと云われています

因みに三階橋の由来は矢田川の地下に堀川、上に矢田川、その上に架かる橋なので三階橋と命名されたとか

この黒川樋門は元杁樋門と同時期の明治43年頃建造され、3つの樋門と石段に木造の上屋で構成されています、現在の樋門は昭和に入り復元されたものですが都市景観重要建築物に指定されています
昔はここで一旦水が集められ、天然プールとして開放されていました
樋門脇に天然プールの碑が建ち当時を伝えています
ここで貯めた水は堀川、御用水、庄内用水、志賀用水、上飯田用水へ導かれていました

この下流の夫婦橋の傍らにあったものがこちらに纏められたようです
堂内の右に馬頭観音と地蔵が祀られており、残念ながら年代は不明です


今どき「あぶない」という事でどんどん水辺も離れて行ってますね
昔のように子供が戯れ鮎が泳ぐ水場、いつか復活するといいのだろうが

御用水跡散策コースか、機会があれば歩いてみよう

