『馬頭観音』名古屋市千種区春岡

名古屋市千種区春岡
春岡二丁目の交差点を東進、最初の道を左折します
ここから直進すると塩道街道に至ります
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曲がり角には馬頭観音7mと案内がありますから、これが目印になると思います
ここの近くには​丸山神明社​、覚王山日泰寺、​蝮ヶ池八幡宮など鎮座、立ち寄り先は豊富な場所です
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左に折れた道筋はそれ程広くはありません
道路際は民家の駐車場が多く、車だと駐車場所に困り、折り畳んでポケットに片づけたくなる場所です
民家に紛れて小さな覆屋が視界に入りました、確かに7mなのかも
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覆屋の前には生花が手向けられ、今も地元の方により大切にされているようです
なんとなく塩付旧街道の趣を感じます
昔の南区周辺は海岸線が迫り、盛んに塩が作られます、そこで作られた塩は内陸に向け出荷されます
その道が塩付旧街道と呼ばれます
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昔は荷役を担ったのは、馬や牛ですよね
大切な荷役の主役達の道中の安全を祈願、道中で命を落とした牛馬達供養として建てられていきます
それが馬だと馬頭観音であったり、牛だと牛頭観音だったりします
旧街道を歩くと今も馬頭観音を目にすることが出来ます
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覆屋の中には3体の石仏が祀られています
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左の地蔵尊は風化したものなのか表情までは見て取れません
台座にも文字が記されているのですが、左が「中」一番右は「島か馬」の様に見えますが中央の字が良くわかりません
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覆屋右の馬頭観音
顔は三面、とんがり頭の先端に馬の顔が付いています
下のアップでは馬の顔の表情と耳、目までも良く見てとれます
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馬頭観音の左には昔の近隣の集落、御器所、古井、右に川名、丸山と記されています
本来は道標の役割も担っていた様ですが、多くは宅地化に伴い本来の場所から移動され、今では道標としての役割を持たないものが多く、こちらの馬頭観音も近隣からここに祀られたものだと思われます
本来どこにあったのか、調べて見ましたが辿り着く事は出来ませんでした

三体共に年代や由緒が分かるものは記されていないのが残念です
なにか分かれば追記する事にします

住所 / 名古屋市千種区春岡2丁目25
アクセス / ​市営地下鉄桜通り線「吹上」下車北に徒歩15分程