『御作田神社』 

​春宮から秋宮に向かう旧中山道、その道すがら出逢った​慈雲寺
苔生した緑の参道、美しい枯山水の庭園を印象に焼き付け再び旧中山道に戻ります
春宮から秋宮に続く三角八丁、ほぼ中程まで来ました

f:id:owari-nagoya55:20191117100459j:plain街道沿いに往時の名残りの下之原一里塚、「中山道55里塚跡」

f:id:owari-nagoya55:20191117100511j:plain一里塚から慈雲寺方向、街道の名残りが漂います
狭い道ですが車の往来も多いので要注意です

f:id:owari-nagoya55:20191117100520j:plain伏見屋邸、一里塚から目と鼻の先です
1864年(元治元年)に旧商家として建築されたと云われる木造2階建ての建物
現在の姿は2010年に復元修理され、住民の交流の場、観光客のお休み処として生まれ変わったもの

f:id:owari-nagoya55:20191117100532j:plain春宮から秋宮は20分もあれば辿り着くけれど、寄り道ばかりで道のりの遠い事

f:id:owari-nagoya55:20191117100546j:plain伏見屋邸から先の街道筋に鎮座する「御作田神社」
諏訪大社末社です
上社、下社共に境内から結構離れた所にこうした摂、末社が建っています

小さな神社ですが、六角形に切り出された石を積み上げた亀甲積の石垣は、手間も工期も掛けられています

f:id:owari-nagoya55:20191117100558j:plain亀甲の形に切り出された石が綺麗に積まれた石垣から境内の眺め
石造りの明神鳥居の先に本殿が見えます

f:id:owari-nagoya55:20191117100610j:plain「御作田社の湧水」
石垣から湧水と温泉が滾滾と湧き出しています
古くから湧水は街道を行き交う旅人の喉を潤し、温泉は洗い物などにも利用されるなど、生活と密着したものです

f:id:owari-nagoya55:20191117100624j:plain鳥居をくぐり広々とした境内へ
本殿の背後に大きな杉の木が聳えています

f:id:owari-nagoya55:20191117100639j:plain鳥居左に結界の貼られた「斎田」
小さなものですが、毎年6月30日に下社の御田植神事がおこなわれる
この時に植えられた稲は1ヶ月で穂が出るといわれ、収穫された新米は諏訪大神にお供えされます
諏訪七不思議のひとつ
ここに引き込む水が湧水なのか温水なのか分かりませんが、​土肥の御新米​が温泉を引きこんで何処よりも早く収穫できた事を思い出します

f:id:owari-nagoya55:20191117100655j:plain本殿は光る飾り金具の無い素朴な流造
四隅に杉が植えられていますが、諏訪に来て見慣れてしまった御柱は見当たりません

f:id:owari-nagoya55:20191117100709j:plain御作田神社解説板

f:id:owari-nagoya55:20191117100724j:plain普段は訪れる参拝客は少ない御作田神社ですが
御田植神事の際は、本殿に対し広いと感じる境内も手狭に感じる程賑わう様です

2019/10/07

「御作田神社」
創建・祭神 / 不明
住所 / 長野県諏訪郡下諏訪町新町下3976
アクセス / ​岡谷ICから国道20号線で15分程度​  駐車場はありません