春宮から秋宮に向かう旧中山道、その道すがら出逢った慈雲寺
苔生した緑の参道、美しい枯山水の庭園を印象に焼き付け再び旧中山道に戻ります
春宮から秋宮に続く三角八丁、ほぼ中程まで来ました
街道沿いに往時の名残りの下之原一里塚、「中山道55里塚跡」
一里塚から慈雲寺方向、街道の名残りが漂います
狭い道ですが車の往来も多いので要注意です
伏見屋邸、一里塚から目と鼻の先です
1864年(元治元年)に旧商家として建築されたと云われる木造2階建ての建物
現在の姿は2010年に復元修理され、住民の交流の場、観光客のお休み処として生まれ変わったもの
春宮から秋宮は20分もあれば辿り着くけれど、寄り道ばかりで道のりの遠い事
伏見屋邸から先の街道筋に鎮座する「御作田神社」
諏訪大社の末社です
上社、下社共に境内から結構離れた所にこうした摂、末社が建っています
小さな神社ですが、六角形に切り出された石を積み上げた亀甲積の石垣は、手間も工期も掛けられています
亀甲の形に切り出された石が綺麗に積まれた石垣から境内の眺め
石造りの明神鳥居の先に本殿が見えます
「御作田社の湧水」
石垣から湧水と温泉が滾滾と湧き出しています
古くから湧水は街道を行き交う旅人の喉を潤し、温泉は洗い物などにも利用されるなど、生活と密着したものです
鳥居をくぐり広々とした境内へ
本殿の背後に大きな杉の木が聳えています
鳥居左に結界の貼られた「斎田」
小さなものですが、毎年6月30日に下社の御田植神事がおこなわれる
この時に植えられた稲は1ヶ月で穂が出るといわれ、収穫された新米は諏訪大神にお供えされます
諏訪七不思議のひとつ
ここに引き込む水が湧水なのか温水なのか分かりませんが、土肥の御新米が温泉を引きこんで何処よりも早く収穫できた事を思い出します
本殿は光る飾り金具の無い素朴な流造
四隅に杉が植えられていますが、諏訪に来て見慣れてしまった御柱は見当たりません
御作田神社解説板
普段は訪れる参拝客は少ない御作田神社ですが
御田植神事の際は、本殿に対し広いと感じる境内も手狭に感じる程賑わう様です
2019/10/07
「御作田神社」
創建・祭神 / 不明
住所 / 長野県諏訪郡下諏訪町新町下3976
アクセス / 岡谷ICから国道20号線で15分程度 駐車場はありません