ここは名古屋市北区清水
以前掲載した「経王大菩薩」から上街道を5分程北上し西に1本入った辺りに白龍夫婦龍神が
鎮座します。
細い路地沿いに明神鳥居、右手は公園なのだろうか小さな鉄棒がある。白い幟が立ち並んでいます。 白龍夫婦龍神社頭 左右に社標が三つあり鳥居の先はすぐに覆屋でさほど奥行きはないようです。 ここから上街道を少し南に行くと経王大菩薩がありますが佇まいはよく似ている。 それが妙にほのぼのとし、ほっこりした印象を抱かせます。 仲睦まじい夫婦の龍が空を駆け巡る、飛躍した想像の世界が広がる。
云わずと知れた松尾芭蕉(1644年~1694年) を指しているのでしょう。 句碑らしきものはなく、この神社との縁はよくわかりません。 手水鉢の前面に彫られたものは何を表しているのかよく分からない、よもや蛇のウロコ? それは考えすぎか。 白龍夫婦龍神の覆屋内
これといって謂れが掲示されていないのではっきりしないけれど、よもや白龍の御神体?
三社殿 に祀られたものではなく、恐らくは変貌を遂げた周辺の住宅で祀られていた屋根神さまかもしれません。 日々地元の方々で手入れされているのでしょう榊も瑞々く、覆屋内はとてもきれいに保たれています。
本殿 か遷座されたものなのか詳細は全く分かり ません。ただ間違いないのは、この神社を守る「三北町」の方々は白龍夫婦を崇敬されていることは 伝わってきます。 上は覆屋内に貼られていた神社清掃マニュアル。 持ち回りで手入れをするにあたり、分かりやすい手順が記されています。
「白龍夫婦神社」について記された掲示物はこれだけだった。 どなたか長老の記憶を辿り、由来を書き加えていくといいのだろうが。
上は1920年頃の当地、マーカーの右に上下にまっすぐ伸びる赤い線が上街道(旧木曽街道)。 街道沿いに集落はあるものの、そこから一歩出ると周辺には田畑が広がっています。 今では高速道路の高架が聳え想像すらできませんが、これもほんの少し前の事。 白龍夫婦をお祀りする動機と環境は整っている。 一説には神社北側を流れる堀川沿いに巨木があり、その中に石の様なものがあり、それがいつからか 白龍としてここに祀られたとも。 白龍夫婦の痕跡は見られませんがこの寒空の下、妙に温もりを感じる神社である事に間違いない。 なにしろ夫婦の白龍が祀られている、その辺の白龍とは訳が違う、二倍の御利益を授かる事が出来る のではないだろうか。 龍は蛇にも結び付きます、二匹の「白蛇なんですよ」となると温もりは吹っ飛び鳥肌に変る。 昔の地図や手水鉢の彫を見ると蛇の可能性も捨てがたいぞ、だとすれば白だろうがピンクだろうが、 今は蛇は好まない。
|