長野県戸隠「蕎麦処 うずら屋」

戸隠蕎麦、日本三大蕎麦(岩手県のわんこ蕎麦、島根県の出雲蕎麦)の一つに数えられるようで、遠方から蕎麦を堪能しに訪れるようだ。
戸隠神社中社周辺にお蕎麦屋さんはたくさんありますが、中でも中社五斎神社拝殿前の「うずらや家」はその立地の良さもあってか開店前から予約の客が絶えない人気店の様です。

f:id:owari-nagoya55:20210820100801j:plain戸隠三本杉の脇に店舗を構え、営業時間は10:30~16:00。
早朝から予約を受け付けているので、スタッフの方に伺えば概ねの時間は教えてくれます。
因みに我が家は中社参拝後8:30に受付に記名、火之御子社と宝光社をゆっくり参拝し、うずら家に戻ってきたら開店時間の10:30頃になりました。
丁度開店のタイミングでスタッフの方が店の前に出て「朝早くから来ていただきありがとうございます、美味しいお蕎麦でお迎えします」と声掛けしてから記名順に店に通してくれる。
些細なことですが、店の前で開店を待つ側から見ると気持ちのいいもてなしです。

f:id:owari-nagoya55:20210820100819j:plain店舗に掲げられた「唯一無二」の看板。
それを感じた蕎麦屋は正直な所それほどない。
しかも日本〇大蕎麦とか呼ばれる地方でもない、味音痴なのかもしれないな。
「唯一無二」楽しみだ。

f:id:owari-nagoya55:20210820100837j:plain通して頂いた席は戸隠三本杉が目の前に見える二階の窓側。
店内はテーブル席、座敷で、室内は梁を露わにした落ち着いた内装。
店の雰囲気やスタッフの対応は、妙にかしこまった雰囲気でないのがいい。
門前の蕎麦屋そのもの。

f:id:owari-nagoya55:20210820100855j:plainガラス越しに中社の三本杉の一つが目の前に聳えている。

f:id:owari-nagoya55:20210820100921j:plainうずら家の御品書き、酒も飲みたいところですが車だとそうもいかない。
酒は我慢し、おやじの狙いは「大盛ざる蕎麦」できまり。
かみさんはいつも決めれない、迷うのも楽しみの一つ、今回は「天ざる蕎麦」と「ざる蕎麦」で悩んだ、結果「ざる蕎麦」と「お野菜いろいろ天ぷら盛り合わせ」、これをシェアすることで決まった。

f:id:owari-nagoya55:20210820100944j:plain「一期一会」開店の際の挨拶もここから来ているのだろう。
最初に配膳される中に「漬物」が出されてきた、これが出たら摘んで酒が飲みたくなる、なんとも酒飲みには罪作りなもてなしだ事。

f:id:owari-nagoya55:20210820101003j:plainやがてオーダーしたものがテーブルに揃う。
奥が普通盛で五つの束が盛られた「ぼっち盛り」、定かではないが戸隠五社を現しているとも。
手前が大盛、こちらは8ぼっち盛ということか。
野菜の天ぷらも結構ボリュームがある。
それでは、いた~だきます。
まずはいかにも蕎麦らしい色合いの蕎麦を何もつけずに一口、主張は弱いけれどいかにも蕎麦の風味が鼻から抜けてくる。
歯応え、喉越しも良く、つけ汁も甘すぎず、辛すぎずで好みの味。
薬味は個人的に戸隠大根のすりおろしが合うような気がする。
これで大盛1,050円ならお得だと思います。
良く大盛なしの普通盛しかなく、講釈の割には高いなと感じるお店と比べれば良心的な価格だと思います。

では、天ぷらを頂く。
これがサクサク、カラット揚げられながら素材の風味も感じられ美味しい。
薄めの衣なんですが、油が違うのか、それとも衣が違うのか絶妙の揚げ加減。
うずら家は蕎麦もおいしいが、絶妙な揚げ加減の天ぷらがお勧めかも、

中社門前の地の利もあり、うずら家を訪れる客が多いのも頷ける。
戸隠蕎麦を食べ歩いた訳ではないけれど、「唯一無二」かと聞かれればどうなんだろう。
立地がとんでもない辺鄙な場所にあったと仮定すると印象は変わるかもしれない。
だとしても一期一会を重んじる店のもてなしは、そんな場所でも訪れたいと思わせるものがある。
「一期一会」久しく聞いていなかった言葉だ。
我家の5点満点評価 蕎麦 : 2.5    天ぷら : 3

蕎麦処 うずら家
所在地 / ​長野県長野市戸隠3229
営業時間 / 10:30~16:00 (品切れ次第閉店)
☎  026-254-2219
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