「首塚社」 新たな場所で歴史を刻む事に

名古屋市北区大杉1 首塚

2月頃の話だろうか、5月に当社が廃祀されるという情報を頂きました。
5月5日、街角から姿を消す前に首塚社を訪れて来た。

中産連ビルから北に続く道筋。
北垂れの下り坂、下り切る少し手前に首塚社の白い幟がはためいていた。

前回訪れたのが2020年、2年ぶりに訪れたが外観に大きな傷みもなく白い幟は今も綺麗なままだ。
以前のままの光景だ、この光景から首塚社は消えてしまうのか。

社頭から眺める拝所の中も朽ち果てた様子はなく、今もここを訪れる参拝者は絶えることがないようだ。

変わらないね。

覆屋の中も。

本殿域も朽ちた様子はなく、供えられた榊や花も枯れ果てたものではない。
多くの願いを聞いて来た重軽石も綺麗なものだ。

今も首塚社を訪れる人の温もりがある。

進む老眼と年相応に始まった白内障、二年ぶりに参拝させてもらいました。

坂の下にあたりまえの様に白い幟のはためく首塚社が廃祀とは寂しいものだ。
いや〃、拝所に目を転じるとお知らせが掲示されていた。

タイトルは「再びのお知らせ」とあった。

それによると大杉学区並びに廃祀を惜しむ方々の働きかけにより廃祀を免れ、大杉町内に鎮座する曹洞宗の寺院「明照山普光寺」に遷座する事に決まったようです。

当初5月26日は廃社の儀が執り行われる予定でした、それが移転の儀へと嬉しい変更。
普光寺ならば金色に輝く大仏様をはじめ諸先輩方からも快く受け入れてくれるだろう。

遷座
明照山普光寺 / ​名古屋市北区大杉3-12-8

街並みからこうした光景が失せてしまうのは寂しい限りですが、北に10分も歩けば首塚社があると思えば・・・
町中のこうした光景や道端のお地蔵さんが居場所を追われ人知れず消えていく、僅かな時間で何があったかすら思い出せなくなる、寂しいものです。
幸いにも首塚社は新たな場所で歴史を刻むことになる、また伺う事にしよう。

首塚社は幸いにも首がつながる

首塚
創建 / 不明
祭神 / 不明
住所 / 名古屋市北区大杉1-15-2
参拝日 / 2022/05/05
公共交通機関アクセス / 名鉄瀬戸線「尼ケ坂」駅⇒地蔵院⇒首塚社へ徒歩10分​ 地蔵院から西へテクテクと5分程

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