前回掲載した東宿明神社から、名古屋競輪場のある南東方向へ徒歩6分ほどの中村区豊幡町35に鎮座する秋葉神社に向かいます。
名古屋競輪場の北側に位置し、秋葉神社を探し求めるより、豊幡町公民館と地元の方に尋ねると分かりやすいかもしれません。
写真は公民館の前の通りから、東の名駅ビル群の眺め。
今回の目的地の豊幡町秋葉神社の全景。
秋葉神社そのものがこの地区の公民館にもなっているようです。
こうした、公民館と町の守り神「秋葉神社」が一つの建屋に同居する光景は、市内でも見かけることがあります。
住民の集う場所に、町の守り神をお祀りするのは身近に感じられ、手入れも行き届きいい発想だと思います。
私の住む町にも過去には弘法堂があり、ここで祭りや盆踊り、消防団の打ち合わせなど人々の参集に使われていました。
その入口には町の守護神秋葉神社が祀られており、訪れた人々はまず秋葉さんをお参りして堂に入っていたのを子供ながらに記憶しています。
その堂も、集会所や消防団詰所の整備、女人講や近隣同士の結びつきの衰退に伴い荒廃が進み、どちらも消えていきました。
それにしても、当神社を訪れる際、典型的な神社の外観や杜を頼りに歩いていると、見過ごしてしまうかもしれません。
事実、それとは知らず、左の小さな堂が目に止まり立ち止まったところ、そこが偶然秋葉神社でした。
公民館の壁に掲げられていた秋葉神社と地蔵菩薩の解説。
左の解説は堂の解説で、右が公民館の中に祀られている秋葉神社の解説でしょう。
これによれば秋葉神社の祭神は秋葉三尺坊大権現をお祀りするようです。
創建時期は不詳のようです。
公民館入口に掲げられた秋葉神社の扁額。
扉は固く閉じられており、内部の社を目にすることは出来ませんでした。
建物の外観も新しく、いまでも町のコミュニティーの場として機能しているようです。
公民館左の地蔵堂。
解説から引用すれば、ここには地蔵尊、弘法大師、天照大神が祀られているようです。
創建は文化9年(1812)とあります。
堂の格子戸にレンズを当てて一枚撮ってみました。
弘法大師や天照大神の社らしき姿は捉えきれませんでしたが、大きく地蔵様の姿を捉えることができました。
2世紀前の先人達が町の平穏と子どもたちの健やかな成長を願い祀ったものでしょう。
カラフルな帽子と前掛けは印象に残るものです。
秋葉神社と地蔵堂
秋葉神社創建 / 不詳
祭神 / 秋葉三尺坊大権現
地蔵堂
創建 / 文化9年(1812)
祭神 / 地蔵尊、弘法大師、日本武尊
所在地 / 名古屋市中村区豊幡町35
東宿明神社から秋葉神社徒歩移動 / 西へ5~6分
訪問日 / 2024/11/08
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