尾張四観音 『荒子観音寺』 夕陽に赤く染まる多宝塔

名古屋市中川区荒子町、尾張四観音の一つ『荒子観音寺』

何度か参拝に訪れながらここも写真に収めていなかったので今回改めて訪れました

尾張四観音とは甚目寺観音、荒子観音寺、笠寺観音龍泉寺を指し、名古屋城を囲むように配置されています

それらをつなげる古道、四観音道と呼ばれるものもあります
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山門

創建は729年(天平元年)と伝えられ、加賀藩前田利家により1576年(天正4)に修造され、
1926年(大正15)再建されたもので斗組は三手先斗組を用いた本格的な作りです
左の多宝塔と合わせて名古屋市の都市景観重要建築物等指定物件に指定されています
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浄海山の扁額の下には1676年(延宝4)に円空により作られた3メートルを超える仁王像があるが
紫外線劣化対策だろうか、反射板が付けられており姿を見る事が出来ないのは残念
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夕陽に照らされ赤く染まる山門側面と鐘楼、六角堂
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本殿
1994年火災で焼失再建されたもの
荒子観音寺は前田利家菩提寺でもある、本尊の聖観音は33年に1度公開されるそうです

荒子観音
宗派 / 天台宗
創建 / 729年(天平元年)
本尊 / 聖観音
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山門脇の手水舎
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手前から鐘楼、水子地蔵、六角堂が夕陽に染まる
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鐘楼は写真に収めると平面的ですが、肉眼では細かい文字彫られているのが分かる
(拡大するも読み取れなかった)
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六角堂、建立は不明
後方に見える瓦屋根は隣接する神明社拝殿
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本堂手前左にある護摩
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二十八部衆はじめ、不動明王が祀られている
色彩は鮮やかで何れも新しいものでしょうが詳細は不明
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真っ暗だった堂内、画像加工で天井画が浮き出てきた、これには少し感動
 訪れた際には是非ともこちらへも
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夕陽に赤く染まる多宝塔(重要文化財
 1536年 (天文5) に再建された市内最古の木造建築物です
曲線が美しい、荒子観音寺の象徴ともいえます
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仁王門の左には荒子観音寺本坊
 門の入口に建てられた一刀彫
円空がすぐにイメージできますね
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生涯に10万体以上の作品を残し、中部地方には多く残っています
 ここ荒子観音寺には仁王像から始まり1200体程保存されています
毎月第2土曜日午後1時から4時まで円空仏の拝観が出来ます
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本堂、荒子観音寺は新旧の建築物が交じり合う
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本堂内部
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本堂右の弘法大師
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荒子観音御朱印

荒子観音
住所 / 愛知県名古屋市中川区荒子町字宮窓138
℡ / 052-361-1778
アクセス / ​市営地下鉄名城線高畑駅下車徒歩で10分
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荒子観音寺の右に隣接する神明社
 神仏習合の時代は寺の守護神として神社あるのは珍しい事ではなかったが神仏分離を経て現在に
創建不明ながら江戸時代まで遡るのではないでしょうか
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御祭神 / 天照皇大神/武甕槌命
創建 / 不明
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茅葺屋根の本殿に社は祀られている
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荒子観音寺本堂の右横には赤い鳥居があります
日吉大社弁才天・白山妙理大権現が祀られており、その右には役行者(役小角)も祀られています
駐車場はこの前になります