栃木県日光市「華厳神社」

「華厳神社」
 日光二荒山神社中宮祠の参拝を終え、中禅寺湖沿いに続く国道120号線を大鳥居方向に歩く。
目的地の華厳神社と華厳滝観瀑台までは約20分ほど。

国道沿いの「日光自然博物館」の看板とツキノワグマのモニュメントが現れれば目的地は近い。
 ・周辺のクマ​目撃情報

周辺のマップ。
ここから余談になるけれど、標高1,269㍍に水を湛える中禅寺湖は日本一標高の高い湖とされる。

 山を登る方だと素直に受け入れにくくないかい、霊峰御嶽の二のは2,900㍍付近、みくりがですら2,400㍍はあるだろう。
今更だけど湖の定義を環境省のHPで調べて見た。

(1)湖沼及び河川の定義 
 「湖沼」及び「河川」は、法令上の定義が置かれている例はない、我が国では一般には以下の意に解されている。

ⅱ湖沼:「みずうみ」(四面を陸地でかこまれて中に水をたたえたもの。池・沼などより大きく中央部に沿岸植物の侵入を許さない深度(5~10 メートル以上)を持つもの)
 ・・・・・。とあった。
ニノ池は水深が足りないの? 水深のあるみくりが池は?火山湖だから・・・・・。
 因みに成立要因の頁には下の記載も。
人工湖は河川を堰き止めることにより造成したダム貯水池等や造成池に用水等を導入したため池等に区分される。
 人口のダム湖は池?・・・・・黒部池、中禅寺湖にも中禅寺ダムがあったりするが・・・・「法令上の定義が置かれていない」カオスな世界だ。

華厳第二駐車場付近で見かけた花。

 クリンソウの葉に似ているが花の付き方が違うような、調べて見たが分からなかった。
綺麗な花だ。

「華厳神社」
 華厳第二駐車場の西外れに鎮座し、真新しい赤い玉垣は駐車場からもよく目立つ。
それもそのはず「華厳神社」の創建は2020年6月、二荒山神社末社として神霊が祀られ新たに創建されたばかり。

 日光二荒山神社の境内地は華厳の滝いろは坂、日光連山を含む約3,400㌶と広大。
華厳滝観瀑台エレベーターや駐車場といった人が集まる場所でもあり、この一画に新たに末社が創建されても何ら違和感はない。
 新に参拝客を呼び込むには絶好のロケーションで御朱印(中宮にて頂ける)もある、なかなか上手くできている。

華厳神社全景。

 令和に入り創建された新しい神社だけにピカピカです。
神社後方の断崖の先が華厳の滝の滝口になる。

華厳神社
御祭神 / 二荒山大神華厳滝大神、水の神
御利益 / 開運・悩み解消
例祭日 / 6月21日午前10時

「華厳とは、ヤシオの華が岩壁美しく咲き誇る様をいい、そこから流れ落ちる滝を「華厳の滝」と云う様になった。(一説には「華厳経」から名付けられたとも云われる)
 古くより、この地域は二荒山神社の御神域として守られております。
令和を寿ぎ、華厳の滝と並び神宿る滝と称え神社を創建。
 神域である清浄なる滝を拝し幸運をお祈りください」

因みにヤシオとは、春頃になると華厳の滝周辺などで白やピンクの花を付けるヤシオツツジというツツジの事。
 ここから有料の華厳滝エレベーターで降下、長いトンネルを抜けると絶景が広がる。

観瀑台の右側は柱状節理の断崖が迫る、そこはイワツバメの天国でもある。

滝口。
ここから一気に97㍍の高さを流れ落ちる。
 滝口右側に一株のヤシオの姿があるが、時期が早いのか滝全体にヤシオのピンクは目立たなかった。

中禅寺湖から中禅寺ダムを経て唯一流れ出る川の名はここまでが大尻川、滝から下流は大谷川、更に下流で鬼怒川に名を変える。
 ダムで水量調整された滝とも云え、観瀑台には滝から流れ落ちる毎分流量が表示されています。

巨大な岩盤から流れ落ちる滝、そればかりか岩盤の隙間からも湧き出している。

 遥か昔、深刻な干ばつに見舞われた事があったという、その時日光開山の祖とされる勝道上人が江尻滝で雨乞いを祈願し雨を降らしたと云う、それが華厳の滝だとも云われるようです。
 勝道上人が初めて滝と出会った時、自然が作り出した圧倒的な光景に神の存在を感じたのも分かるような気がしてくる。

二荒山神社末社「華厳神社」
創建 / 2020年
祭神 / 二荒山大神華厳滝大神、水の神
所在地 / 栃木県日光市中宮祠2479-2​​
参拝日 / 2022/05/25
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日光二荒山神社 中宮祠から徒歩ルート / ​国道120号線沿いに華厳滝観瀑台方面へ20分程