岐阜県瑞浪市「水の木 秌葉神社」

瑞浪市寺河戸町「秋葉神社
 金刀比羅神社から下街道を西に進んだ三叉路の突き当りに鎮座する。

秋葉神社全景。
 左の秋葉常夜灯が鎮座地の目印になるのでは。
常夜灯は石垣が三段に積まれ、その上に台石が乗せられ、その上に常夜灯が乗っています。
 くびれた竿から宝珠まで高さはそれほどでもないが、下からの全高は見上げる高さ。
境内の大半はこの常夜灯が占めている、右に寄進者の名が刻まれた石標があり、秋葉神社はその奥に祀られています。

注連縄が張られた切妻の赤い屋根の小さな社。
 賽銭箱はなく扉の前に。
境内は清掃され、社も傷んだところもなく綺麗に保たれ、町内の方々の目が行き届いているようです。
 祭神の秋葉三尺大権現は本地観世音菩薩が俗界の世界に現れた姿とされ、修験を積み自在に空を飛ぶ技を会得、秋葉山へは白狐に乗り飛来し鎮座したという。
 後に圓通寺で火を操る奥義を会得した事から火伏の神として広く崇敬されている。

人は火を自在に扱う事を覚え、それにより進歩してきた。
 反面、当時の建物は茅葺や木造なので容易く火災に繋がり、火は有難いものであり恐怖そのものだったに違いない。
そうした事もあり火伏の神を祀る秋葉さんは人の集まる集落や寺の鎮護社などに祀られ、火伏と五穀豊穣など人々に浸透し崇敬されたのだろう。
 秋葉さんは集落の消防施設的な位置付けもあったのかもしれない。

ここ寺河戸町も下街道を挟み多くの民家が連なり、火災に対する意識は強いのだろう。

常夜灯。
 竿には1903年(明治36)建之と刻まれていた。
冒頭から秋葉と記載していますが、竿には「秌」葉神社と彫られています。
 秌葉神社の創建は分からない。
旧字体の秌が新漢字の秋に切り替わり始めた(1950年頃?)から竿に残る1903年くらいだろうか?
  それともさらに遡るのか?
何れにしても100年以上も前から地域で受け継がれてきた秌葉神社。
 火袋に灯される明りは電灯に変わり、夜の下街道でその存在を示すのだろう。

秋葉神社の南側は県道352号線の「水の木」交差点に繋がります。
 名古屋方面から車の場合「水の木」交差点を左折すれば社頭に出ますが駐車余地はありません。
下街道は車を諦め自分の足で廻るのが一番。

上は下街道周辺の地図にこれまで訪れた所をマーカーに落として見ました。
 まだまだ多くの寺社があり先は長い。 

水の木 秌葉神社
創建 / 不明(常夜灯は1903年(明治36)寄進)
祭神 / 秋葉三尺大権現
参拝日 / 2022/04/30
所在地 /  ​岐阜県瑞浪市寺河戸町1258-1
公共交通機関アクセス / JR中央線瑞浪駅下車 ​北東に徒歩5分
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