西春日井郡豊山町『稲荷社』

前回掲載した小牧市多気中町の多気十二柱神社。
そこから南東に向かい、中江川に架かる宮前橋を渡るとそこは西春日井郡豊山町、そこから東を走る国道41号線沿いに鎮座する稲荷社に向かいます。移動時間は徒歩15分程か。

ここまで順調に導いてくたグーグル先生、何故だか中江川を越えたあたりで自分の居場所を見失ってしまった。
目を覚ませとばかりに再起動をかけ漸く正しい方位に導きだした。

随分と時間をロスしたが、豊山町江川に入り、住宅街の一角の小さな稲田に収穫間際の稲を見かける。
こんな住宅地の小さな稲田にもたわわに実る稲穂の姿がある。

明治の頃の地図で見ると、十二柱神社が鎮座する青山村から、稲田を東に横切り隣村の青山村に来たことになります、明治の頃に比較すると中江川右岸の田畑も少なくなっているようです。

稲荷社西側の江川の路地、道幅は御覧の通りで神社周辺には駐車場や駐車余地はありません。
じゃあ東側は?

東側は国道41号線、こちらを訪れるには多少歩く覚悟が求められる。
社頭は国道沿いの歩道に接し、ほゞ東向きに社殿があり、北側には稲荷児童遊園が社地と一体になっています。

歩道沿いに赤い幟や神社幟がはためき、国道を走っていてもその存在は一目瞭然。

歩道には朱の鳥居が立っていますが撮り忘れてしまい、いきなり境内の社殿全景から。
鳥居をくぐるとすぐに写真の拝殿が迫ります。
一対の狛狐の先の拝殿は瓦葺の切妻妻入りで、妻壁から鈴と鈴紐が下ろされています。
訪れた時は祭礼があったのか、神社幕や提灯が吊るされドレスアップした姿。

年齢不詳の狐たち、見つめる先は国道を爆走する車だろうか、「先の信号赤なのに、あの速度は捕まるぜ」とでも話しているようだ。
それにしてもこの国道、制限速度は50㌔なのか60㌔なのか何㌔なんだ、所々に速度標識か路面標示くらい立てて欲しいもの、主要国道や環状線を流れに乗っていたら免許証何枚あっても足りやしない。

北側から拝殿の眺め。
稲荷社境内には由緒は見当たらず、境内の寄進物も大正、昭和のものが多く、明治の頃の地図には鳥居の印は見られなかった。
現地では創建時期など詳細は分からなかった。
愛知県神社庁からも稲荷社の情報はなく、地史を見ていく必要がありそうです。
ここから少し南に行くと萬年山延命寺がありますが、ひょっとすると何か分かるのかもしれない。

本殿域には稲荷社の覆屋と左に境内社の覆屋と二つある。

稲荷社本殿は一間社流造で、扉の左右に本殿を守護する小さな狐の姿がある。

本殿左の境内社
板宮造りの二社の社名は不明。
その間に石標がありますが「神」の文字は読み取れたが上の文字は読み取れなかった。

境内から社頭の眺め。
境内でどなたかお会いできれば伺う事も出来るが、車の交通量は多いが人の通りは意外に少なくそれもままならなかった。
 

稲荷社
創建 / 不明
祭神 / 不明
境内社 / 不明社3社
所在地 / 西春日井郡豊山町青山江川  
参拝日 / 2023/10/10
多気十二柱神社から稲荷社 / 南東へ​
徒歩15分程

 

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