RALLY JAPAN2023 豊田スタジアムSSS観戦

2023/11/16
WRC終戦のRALLY JAPANが11.16~19、愛知・岐阜県の各コースで開催されています。
初日豊田スタジアムで行われるSSS(スーパースペシャルステージ)観戦のため、出かけて来ました。

名古屋から地下鉄で約1時間で豊田市へ。

スタジアムに向かう道すがらにはWRCを盛り上げる趣向が施されていた。
ラリーなんてのは遥か昔の若い頃、当寺市販車の外観をした荒れ地を疾走するモンスター車に憧れ、そんな車を買い求め構造申請し、ラリーやダートラに参加。
ゼッケンを貼った車を泥〃にして、ある時は壊しながら走り、そんな小汚い姿で公道はのんびり走るのが自分なりの美学だった。
そんなウキウキした時代も遥か昔、今やこんな事すれば車が可哀そう、腰が悪くなる、金の無駄とさえ思えていたが、WRCが国内で開催されるようになり、若い頃のワクワク感が蘇っていた。

「なにが楽しいのか分からん」と言っていたかみさんを洗脳、WRCのチケットを買ってもらってこの日を迎えた。

豊田スタジアム
随分と消しゴムマジックで人は消したが、ラリー見たさに訪れる人が多いのに驚いた。

到着したのは昼前かゲートやスタジアムのポップが気分を盛り上げてくれた。

スタジアム内は芝が剥がされ、全面舗装(ターマック)された特設コースが作られ、ここを往年の名車やWRCで鎬を削る最新鋭の車、各カテゴリーの車が疾走する。

懐かしい名車が今も整備され、こうして競い合う姿は還暦を過ぎた爺が若い頃にタイムスリップしたようだ。

マルティニカラーのフェラーリランチア、国産のセリカ、バイオレットやスバルなど歯が抜け落ちる事無く牙は健在。
時には老体に鞭をうちすぎ心臓バクバクの車もあったが、遅い早いにかかわらず、走る姿そのものがおやじ世代にはなにより嬉しい。
昔の車はボンネット開ければ地面が見えたものだが、近頃の車は訳の分からん物で埋め尽くされ地面も見えず、迂闊に手も出せないし、外観も似たり寄ったりでワクワクさせるものが全くない。
年の離れたかみさんは「凍ってるね」のあの車が記憶に残るらしい。

各カテゴリーのラリー車がスタジアム勢揃い。

このセレモニーが今一つ。
これは主催者側の進行の力量なのだろうが、なんというのか間が多い。
照明で盛り上げてはいるが、折角ここに集結したのだから、下のカテゴリーの選手まで紹介して欲しかった。インタビューもなくセレモニーが終わるまで車の傍らに立ちすくむのは気の毒に思えてならなかった。
世界を転戦するWRCと見た場合にも盛り上げ方が今一つ、全てが決まった最終戦と言う事もあるが、ここを上手くすれば、ポイントやメーカー選手権を争う緊迫した時に開催される希望もあるのだが。

スタジアムを爆音とともに疾走するラリー車、派手にドリフトさせる車、派手に飛んで自滅する車、路面に貼りつく様に走り去る車など見ていても楽しかった、なにより時間勝負の孤独なラリーが、ここでは2台同時にコースで走り競り合う姿はここでしか見られない。
2分少々ですが勝田(トヨタ)とタナク(フォード)の鬩ぎあいを以下のYouTubeにして見ました。

「​2023RALLY JAPAN SSS​」

本当に残念なのが、時間を鬩ぎ合っているのだが、走行タイムや順位の表示もされず、反響して何を言ってんだか聞き取れないアナウンスが響きわたるだけで、今の順位を知りたくとも観戦者には情報がなく、白熱した秒を争うドライバーの気持ちが伝わりにくいと感じた。
会場がドライバーと一体となれる改善が欲しい。
最後は結果の発表もなく、なんとなく終わった感じで退場のタイミングも良く分からなかった。
成熟することが来年につながるのかな。
これを書いている二日目は波乱の展開のなかトヨタ勢が盛り返しているようです。

なんとなくスタジアムから退場し豊田駅に向かう。
Rally JapanのイルミネーションとXmasイルミネーションがなかなか綺麗でした。
電車の乗り継ぎに恵まれながらも家に辿り着けば間もなく日が変ろうとしていた。
ちょっとばかし若い頃に戻れたようで楽しい一日でした。

WRC RALLY JAPAN ​公式サイト