秋の装いをはじめた豊田市北部丘陵地の神社を訪ねる

9月20日
私用で豊田市北部の丘陵地帯を訪れ、道すがらの神社に立ち寄ってみました。
今回はその時訪れた4座の概略のみ纏めてみました。

場所は県道6号線(猿投グリーンロード)を八草インターで降りた国道155号線界隈となります。
その日も暑そうな予感がする天候だったのでついつい軽で出かける事にしました。

八草ICを出て信号を右折、国道を南下していくと上の歩道橋が現れるのでそこで左折。

正面に八社神社の社頭が見えてきます。
社頭の鳥居の直ぐ先が愛知環状鉄道の高架になっており、頭上を電車が行きかう個性的な神社です。

鉄道の高架をくぐると長い石段が境内に続いています。

八社神社で印象に残ったのが、両前脚の鋭い爪で宝珠を掴んだドヤ顔の龍の姿。
鹿の角とされるトレードマークの角を持たないもので、こうした龍は螭龍と呼ぶそうで、龍の姿もさることながら、梅花石を磨いたドラゴンボールを三本の爪で握りしめる姿は見事な姿をしている。

楽殿から拝殿の眺め。

本殿は神明造で6本の鰹木と水平に切り落とされた内削ぎの千木を持つ。
祭神は名が示すように正哉吾勝勝速日天忍穗耳命、天穂日命天津彦根命、活津彦根命、熊野久須毘命、田所姫命、市杵嶋姫命、瑞津姫命をお祀りします。

享禄2年(1529)の棟札があり、八王子大明神と記されていると云い、八草の氏神として崇敬されている。

八柱神社
所在地 / 豊田市八草町森下99

ここから国道を少し南下し大畑町前田の信号を左折、愛知環状鉄道の高架をくぐって直進した先の白髭神社に立ち寄りました。

大畑地内から西方向の愛知環状鉄道と国道方向の眺め。

大畑町上屋敷に町内を見渡す火の見櫓。
半鐘も現役で吊るされ、櫓の下には地蔵堂と秋葉さんも祀られていました。

集落の東の丘陵地に社頭を構える白髭神社社頭。
車は左方向に進むと駐車余地があり、地元の方に挨拶した上で駐車されるといいでしょう。
写真では伝わりませんが、町内の生活道路は対面通行で幅員が狭いことだけは書いておきます。

鳥居扁額。

鳥居から僅かばかり石段を上ると八柱神社同様の広々とした境内。
社殿は余裕をもって建てられており、解放感は十分。
拝殿は8本の鰹木で内削ぎ千木。

本殿は6本の鰹木で内削ぎ千木。
御祭神は猿田彦命をお祀りし、社蔵の棟札に白髪大明神・白山妙理大権現社維時寬延4年(1751)大畑の氏神として尊祟として残る。

疱瘡の神さまとして知られたようです。
大正初期、当地で天然痘が流行した際には、境内の白髭神社へ訪れる参拝者で賑わったそうです。
大畑町前田の信号右側の伊保川右岸の天神山には飛地境内社天満宮があります。
普通にGマップに案内させると山の北側に案内されますが参道はありません。
しかも自信をもって車を誘導するので従ってはいけません。

なかなかの道で軽でも脱輪しそうな道へG先生は導いてくれます。
右は細い沢が流れ、ガードレールもありません、途中まで行って歩いて国道まで様子を見てきましたが、天神山北側に参道はありません。
先に進むと道は更に狭くなるは、草むらから黙って蛇が横切るはヒィャ~!の道です。

なので今回は訪れなかった。
靴を履き替え次回南側から分け入ってみます。

白髭神社
所在地 / 豊田市大畑町寺ケ洞207

次に向かったのは国道を再び南下、大畑町不流の信号で左折、愛知環状鉄道の高架をくぐってひたすら伊保川右岸を遡り、猿投グリーンロードの下をくぐった先の広畑地区の八幡社に向かいました。

伊保川沿いで想定外の彼岸花に出くわし、車を寄せて初彼岸花を写真に収める。
暑さの影響から開花は遅くなると聞いており、地元の群落でもまだ咲いていない彼岸花がこの辺りでは丁度咲き始めていた。

場所によっては彼岸花が画面いっぱいに撮れる群落もあり、これは近いうちに再訪したいところ。
なかなか、駐車する場所に困る所なので、歩いて探すのがお勧め。

伊保川沿いを遡り、集落の外れ付近の左に石の明神鳥居が現れます。
ここが広畑地区の八幡社。
額には八幡宮とあります。
車は伊保川沿いの少し先に待避所があり、そこ停めさせて頂いて鳥居をくぐっていきました。

鳥居の周辺の彼岸花

参道脇にも彼岸花が咲き、濃い緑ばかりの景色に彩りを添えています。
光景はいよいよ秋。

八幡宮参道口。
左の鳥居は弘見稲荷社のもの。

八幡宮の龍。
大きく口を開け立派な角を持つもの。

参道は枯れ葉が堆積した古い石段が続き、斜度はきつい。
…先程長いものを見ただけに足元要注意、ここで脅かされるのは勘弁願いたい。

石段を上り切った先の社殿、この他に左に神楽殿があり、境内は神楽殿から左に伸びており、境内社が祀られている。
祭神は品陀和気命応神天皇を祀り、創建等詳細は不明なので少し調べる事になりそうです。

楽殿から左の境内はフラットで広い境内で、境内社の左から下に続く舗装路があり、弘見稲荷社の前に通じています。
結構狭く、旧坂なので軽四駆ならともかく、山道に慣れない人が下見もせず大きな車で境内に進入するのは勧めません。
いずれにせよ一帯の道路は軽自動車が円滑に対面通行できる幅なので、軽があればそれが一番。
石段を上る事を思えば、舗装された坂を歩いて上った方がいい。

八幡宮
所在地 / 愛知県豊田市広幡町

最後の訪問地はここから再び伊保川沿いを下り、猿投グリーンロードをくぐった先の二股を右に上っていきピークを越えて下りになった右側に鎮座する胸形神社です。
移動時間5分もかからないでしょう。

胸形神社社頭。
下りはじめて道路右側に常夜灯が見えて来たらそこが社頭。

一ノ鳥居の額には白龍権現・辯財天。

海上の森の南側に位置し椀貸池の山の頂に鎮座します。
この池には龍が棲んでおり、神々が潜む殺生禁止の禁足地として護られています。
魚とり、樹々の採取、車の乗り入れは禁止され、違反者には3万円の罰金がかせられます。
そうして厳しく管理されているので、鳥居から先の長い参道や池畔はゴミもなく綺麗に管理されています。

例祭日には解放されるのかもしれない、ニノ鳥居のある舗装路を上った先に社殿が建てられています。

稲荷神社。
本殿の他、庚申塔など複数の石の社が祀られています。
石の鳥居の額束には象(?)頭山と刻まれている。

胸形神社社殿全景。
祭神は多紀理毘売命、市杵嶋比売命、田寸津比売命の宗像三女神をお祀りするようです。
こちらの神社についても少し調べなければならないようです。

胸形神社
所在地 / 豊田市八草町丁田1233-6

取り敢えず今回はここまで、用事を片付けに胸形神社を後にした。
訪問日 / 2023/09/20
今回訪れた神社 / ​ルート