『八百万神社・白山神社・秋葉神社』名古屋市中川区中郷

前回掲載した宝珠院の仁王門から南に伸びる道があります。
利家を巡るルートから外れますが、仁王門を出て南に進み、光明院を左手に見ながら、約1分の距離に中川区中郷(ちゅうごう)に鎮座する白山神社があります。

上は大正9年1920年当時の周辺地図。
先回訪れた宝珠院から少し南の寺脇集落の西外れに鎮座します。
当時の地図に神社の印は現れませんが、約300年前から寺脇集落に鎮座しているようです。

写真は白山社社頭を西側から見たもので、三叉路の角地に僅かな社地が与えられていました。

南向きの社頭には鹿島鳥居に似た木造鳥居があり、くぐるとすぐ先が本殿域になります。
小規模の神社で社号標も見当たりませんが、常夜灯、狛犬など整えられ、寺脇集落の鎮守の趣が漂う神社。

後方に見えている森は先程参拝した宝珠院の寺叢になります。

社頭左の解説板。秋葉山神社八百万神社白山神社
白山神社
光明院の森に鎮座、歯痛が治る神様。
豆腐をお供えして食べると不思議にも歯痛を忘れた様に治る霊験あらたかな神。
八百万神社
延宝2年創建(1674)と歴史に見え、八百万の神々をお祀り申し諸願成就息災延命の神。
秋葉山神社
火を防ぎ家難排除の守護の神」
とある、小さな見た目から想像できない歴史があり、八百万神社は300年以上前から集落を見守ってきた神社のようだ。

境内全景。
石積みの本殿域は大小三つの社が祀られています。

境内右は手水鉢だろうか。

本殿域全景、手前には小さな狛犬の姿が見える。

本殿域を守護する小さな狛犬。(寄進年は未確認)

解説の社名の並びから見ると左から秋葉山神社、八百万神社、白山神社となるが、Gマップでは白山社とあり、それからすれば中央が白山社となるのだろうが、三社に社名札はなく特定できません。
祭神についてもここでは不明としておき、ここは賽銭を投入し三社纏めて祈願するしかないようだ。
愛知県神社庁から住所で検索して見たが情報は得られず、神社解説によれば八百万神社の創建が延宝2年創建(1674)とあるので地史を見ていけば、白山神社秋葉山神社の創建時期も少し分かるのかもしれません。

社地東側から北側の眺め。
正面に宝珠院仁王門、手前右手の森は白山神社が鎮座していた光明院の寺叢。

いろいろ知りたいこともあり、人の姿を探すも近寄って来たのは恋の時期を迎えたこの猫達だけだった。


八百万神社
創建 / 延宝2年(1674)
祭神 / 不明
境内社 / 秋葉山神社(創建・祭神不明)、白山神社(創建・祭神不明)
所在地 / 名古屋市中川区中郷1-11
参拝日 / 2024/02/14
宝珠院から白山神社 / ​仁王門から南へ徒歩1分程
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