『成海神社』名古屋市緑区鳴海 # 1

名鉄名古屋本線「鳴海駅」で下車
駅からは北に向かいます、扇川を越え、乙子山方向を目指す約20分程のウォーキングです

鳴海(成海)は北に鎌倉街道を背にし、昔は南に成海潟と呼ばれ、港のある海辺の高台でした
やがて海岸線は後退、江戸時代には東海道の宿場町として栄え、知多半島へも通じる交通の要所として賑わいました

もとは​鳴海町字城28番地​地付近に鎮座していました
1394~1428年頃(応永年間)、足利氏の武将安原備中守宗範がここに根古屋城(鳴海城)を築くため、現在地に奉遷されたものです
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江戸時代から明治にかけて刊行された地誌に残された当時の成海神社
現在の周囲は宅地化され、住宅が広がります
右下の鳥居辺りに「一ノ鳥居より入れば此処へいずるなり」と書かれています
一の鳥居が下の写真になります
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鳴海神社一の鳥居の前の道はまだまだ登っています
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成海神社社号標と一の鳥居扁額
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境内に入った左側に絵図には描かれていない「成海神社南鳥居跡」の石標
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参道を進んだ右に二の鳥居と玉砂利が敷きつめられた境内、拝殿が広がります
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鳥居を過ぎた右側の手水舎と手水鉢
参拝客の途切れる事がない神社、蓑亀の口から清水が注がれる
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上は成海神社社務所
下はだるま塚
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優美な勾配でながれる屋根、唐破風を持つ拝殿
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石段脇の狛犬
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境内全景
右から直會殿、翼廊で拝殿と参集殿につながれ、落ち着いた堂々とした佇まいをしています
外界とは明らかに違う、気配のようなものを感じる空間です
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筋肉隆々とした彫の深い拝殿前の狛犬です
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成海神牡由緒より

鎮座地  名古屋市緑区鳴海町乙子山八十五番地
ご祭神  日本武尊 宮署媛命 建稲種命 
祭礼日  十月第二日曜日 ご由緒
成海神社は天武天皇の686年(朱鳥元年)熱田神宮神剣、飛鳥の都より御遷座のときの創立と伝えられています。890年(寛平2)の記録である「熱田大神縁起」の中には嗚海に関する日本式尊の御歌が四首ありますが、その一つ「ナルミラ(鳴海浦)を見やれば達しヒタカチ(火高地)にこの夕汐に渡らへむかも」は、その場所は現在「城」と呼ぶ鳴海駅北の高台で、太古は波打ち際でした。鳴海潟が干拓となって室町初期、応永の代(約600年前) 安原氏がここに築城すろ際、神社は現在の地に御遷し申した今も例祭に際し、扇川畔で「御船流の神事が行われる由緒も尊の御東征の遺志に依るものです。当社が古来「東宮大明神」「東宮さま」の神号でこの地方に広く敬仰されたのも熱田神宮東宮として創立当初から神宮とは格別の緑故があったからで、今川義元を始め戦国武将尊崇の記録数々蔵し、尾張の明神大社として古地誌にも喧伝され、戦前は県社に列し、尾張の明神大社として古地誌にも喧伝され、戦前は県社に列格されていました。昭和61年には創杷千三百年を寿ぎ、式年大祭を盛大に斎行し、社殿造営・境内整備を記念事業として執り行い、いやちこに高き神威を敬仰されています。
ご社宝 扁額  伝小野道風筆「東宮日月歩」 古丈書  1557年(弘治3)  今川義元 社領安堵状 等々
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五七の桐に笹竹が入る神紋、木目が美しい
拝殿内から本殿を覗う
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拝殿の全景
昭和に入って建て替えらていますが、重厚で趣があります
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本殿は千木と鰹木をおさめるのが精いっぱい
全景を覗う事は出来ませんでした
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地誌では参道脇に点在していた摂社でしたが、現在は拝殿左に整然と纏められています

左から子安社、北野社、風神社、愛宕社、今宮社、住吉社、八劔社、八幡社、氷上社・源大夫社合殿

左から日割金刀比羅社、御井社、道祖祓島社、山神社、白山社、宝田社、熊野日向社、神明社
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一の鳥居の左側は参拝者駐車場となっており、西側に隣接して東宮稲荷社参道入口があります
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入口の石標
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参道は延々と奉納鳥居が立ち並ぶ
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参道中ほどにある手水舎、手水鉢
宿中安全
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東宮稲荷社全景
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大きな杜に包まれて佇む東宮稲荷社、緑の背景に朱色が映えます
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教育委員会解説板と​緑区史跡散策路「千鳥塚コース」​マップ、周辺の立ち寄り処は豊富ですイメージ 24
今回訪れたのは、かみさんのリクエストでこちらの御朱印帳を手に入れる事が主目的
絞の御朱印帳はシンプルで味のあるものですイメージ 25
成海神牡
虫取り網を持った子供達が戯れる身近な存在ではないものの、地域を代表する規模と歴史を持つ由緒ある神社です

御祭神 / 日本武尊 宮署媛命 建稲種命
創建 / 686年(朱鳥元年)
祭礼日 / 10月第2日曜日
住所 / ​名古屋市緑区鳴海町乙子山85番地
HP /   ​成海神社
アクセス / 名鉄名古屋本線「鳴海駅」から徒歩約20分