熊野本宮大社「産田社」伊邪那美命を祀る小さな社殿は大斎原を見守る様に鎮座する

『大斎原』の日本一の大きさを誇る大鳥居。
そこから田園地帯に真っすぐ伸びる参道を北に進む。

f:id:owari-nagoya55:20210309074035j:plain右(写真では左)に熊野川の二段堤防が延々と続く。
訪れたのは2月21日でしたが、周囲は梅は咲き、河津桜も咲き誇る。
今年まだ見ぬ土筆の姿を探しながら突き当りまでのんびり歩く。
歩いていると春を通り越して上着がいらないくらいの陽気。

突き当りは二手に別れ、左が熊野本宮大社、右が『産田社』に続きます。
参拝順は一番最後の『大斎原』から参拝したので逆参りのまま『産田社』のある右に。
本来の参拝順は本宮➡産田社➡大斎原です。

f:id:owari-nagoya55:20210309074101j:plain『産田社』付近から『大斎原』全景。
田植えも終われば苗の緑で一面染まり、枯れた光景は一変する事だろう。
杜と田園風景、こうした光景はつい最近まで身近にあったものです。
子供の頃に日が暮れるまで探検したのを思い出させてくれる、懐かしい風景。

f:id:owari-nagoya55:20210309074121j:plain『産田社』は堤防突き当りの左側。
目の前の二段堤防に上がるとその先には広い川原、その先に熊野川が流れている。
『大斎原』の方向を向いて鳥居が建っています。

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『産田社』全景。
右に『産守り』の解説があります。
社名から想像できるように、こちらは女性の方とは縁が深いようで、解説には以下の様に書かれています。
『八百万(やおよろず)の神々をはじめ、総てを産みだされた産土(うぶすな)の神と仰がれる。
産田社(うぶたしゃ)に鎮まります伊弉冉尊(いざなみのみこと)の荒御魂(あらみたま)の御力(みちから)を受けられる「産守り」は、熊野本宮大社でお頒かちしております。』

『産田社』は熊野本宮大社末社無人御朱印熊野本宮大社の授与所で頂くことが出来ます。

f:id:owari-nagoya55:20210309074206j:plain伊邪那美命(伊弉冉尊)は迦具土神を生んだ後に亡くなります。
諸説あるようですが亡くなったのがこの地で、葬ったとされるのが三重県の「花の窟神社」だと云われるようです。
熊野本宮大社にはその伊邪那美命(伊弉冉尊)を2ヶ所で祀っています。
ひとつが熊野本宮大社の第一殿に和魂、もうひとつは摂社の産田社に荒魂が祀られている。
生みの神として知られ、子授け、安産などのご利益があるという。

f:id:owari-nagoya55:20210309074229j:plain『産田社本殿』
石の台座の上に小さな石の本殿が祀られ、『大斎原』を向いて迦具土神を見守るようでもある。

f:id:owari-nagoya55:20210309074252j:plain『産田社』後方の堤防から手前に産田社と遥か先の『大斎原』の眺め。

産田社
創建 / 不明
祭神 / 伊邪那美命(伊弉冉尊)
住所 / 和歌山県田辺市本宮町本宮100
大斎原から徒歩アクセス / 大鳥居から北に向かい突き当りを右へ、​所要時間5分程
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f:id:owari-nagoya55:20210309074548j:plain熊野本宮大社の大鳥居はすぐ先だ。