ひな祭りの昨日、我家の姫のご希望で佐布里池梅祭りを見に出かけてきました。
ルートは名鉄河和線沿線の「八幡新田」で降車、徒歩で佐布里池、岡田の街並みを眺め名鉄常滑線「長浦」までの約8㌔で咲き誇る梅を眺め土筆に出会えればいいかな的なルート。
我家の姫が随分とコースを練って楽しみにしていた事もあり、今日は多少風はあるものの快晴に恵まれ温かかった。
無人駅の八幡新田で降車。
自分はこれまで少し歩いて来たが、姫にとっては久し振りの長い距離、スローペースで一路西に向かって歩きだす。
30分程で佐布里池到着。
何カ所かある駐車場は平日にもかかわらず満車に近く、空き待ちの車列が出来ていた。
ここ最近TVが煽るように取り上げていたこともあるのだろう。
今日時点の梅の開花状況は個人的な指標で4分咲き。
一面梅の花で染まるには程遠くアップの写真ばかり。
佐布里緑と花のふれあい公園、その中央に位置する小高い丘の上に鎮座する愛知用水神社(右)と愛知用水水利観音(左)。
知多半島は立地上往古から水の確保の難しい土地柄。
それを解消する目的のため、木曽川から水を導水する総延長112㌔に及ぶ愛知用水をつくりました。
境内の水源感謝の碑には
「先人達の偉業を称え、改めて水源に思いを馳せ、水源地域の人々に感謝し、その心を子々孫々に伝えるために愛知用水神社を祀り、工事期間中の犠牲者五十六霊位、関係物故者を合祀する水利観音堂を建立した」
山から海、海から山のつながりがあって成り立っている、水も平和もあたり前のものではない事を忘れてはいけない。
園内にある鑑賞温室周辺の梅の開花状況はこんな感じでまだまだ早い。
その分温室内のシクラメンの彩りが綺麗でした。
佐布里池大橋付近。
陽当たりのいい場所で紅梅がほぼ満開に近いものも一部見られた。
佐布里池から20分程で岡田の町に。
ここまで姫の足取りは軽快に見えたが、久し振りのウォーキングで足が重いと訴えていた。
範丈亭で昼ご飯とビールを飲みながら小一時間程休憩を取る。
こんな古い町並みを残す岡田の町。
右のレトロな建物は知多岡田簡易郵便局(登録有形文化財)、1899年(明治32)横須賀郵便会所の集配区の郵便受取所として始まり、日本最古級郵便局舎で現在も簡易郵便局として現役。
左は中谷屋敷祠堂、火伏の秋葉社を祀っている。
岡田の町はその昔、木綿生産で全国有数の生産量を誇った、知多木綿と呼ばれ生産に携わる女工達が集まったという。
彼女らが織った知多木綿は遠く江戸にも流通し、木綿を納める木綿蔵が建ち並んでいたという。
現在でも街中にそうした蔵が姿を留めている。
岡田太郎坊に鎮座する白華山 慈雲寺。
1350年に創建された臨済宗妙心寺派の寺院で知多四国72番札所。
長浦駅に向かう道筋で今年初めてお目にかかった土筆。
身近な散歩道でも探せばきっと頭を出しているかも知れない。
春は確実に訪れている。
長浦駅東の高台(コンクリートの法面)に鎮座する長浦神社。
境内から西を眺めると工業地帯を望み、昔は伊勢湾も良く眺められたろう。
佐布里池の梅。
一面満開には程遠いが一足早く春を体感するには良いだろう。
駐車場に入る車の列を見ると、自分ならビールも飲める歩きで訪れたい。
写真は2022/03/03時点
徒歩ルート
名鉄河和線「八幡新田」駅👉佐布里池👉岡田通り👉名鉄常滑線「長浦」駅
歩行距離約8㌔、歩行時間1時間50分