春日井市八事町
八事と聞くと興正寺がある名古屋市昭和区の八事が思い浮かびます。
春日井にもJR中央線「春日井」から西へ15分程の所に八事町があります。
昭和区の八事とここ春日井市八事町は縁があるようで、そこから八事がつけられたようです。
そのつながりの中身までは辿り着けませんでした。
地蔵川右岸の弥生公園の北にあたり、鳥居町の南にあたる八事町。
入り組んだ住宅街にある八事公園が目的地「八事 神明社」
写真は公園の南西側の道筋。
手前右側に八事公民館があり、その先に常夜灯と社号標が見えてきます。
神社は八事公園の南に隣接して鎮座しています。
参道から少し入り、大きな樹々の枝に覆われる様に神明鳥居が建っています。
手水舎は左の常夜灯の後方にあります。
鳥居正面から拝殿の眺め。
公園の敷地にこんもりと盛られた社地があり、周囲は玉垣で囲われています。
高く盛られた社地は古墳のようにも見えます。
高く盛られ境内に続く石段の先に拝殿。
瓦葺で向拝のある切妻造の平入拝殿、外観はシャープな印象を受けます。
やや大振りの彩色された狛犬が守護しています。
赤い彩色が施された目鼻立ちがはっきりした狛犬。
向拝に架けられた「八事神明社」扁額。
祭神は天照大御神。
見落としているかもしれませんが、境内を見渡しても由緒書きが見つからず詳細は分かりません。
拝殿左の少し下がったところにアベマキの御神木があり、その脇に二社が祀られています。
左が菅原道真をお祀りする大宰府天満宮。
右が五穀豊穣と子孫繁栄の神、御歳神、玉姫命をお祀りする田県神社。
拝殿に続く石段の右に公園を見守る様に覆屋があり、中に小さな社が祀られています。
訪れた時には気が付きませんでしたが、写真を拡大して行くと覆屋の右の柱に神社名が記されていたようです。アップ画像もなくそれ以上読み取れないので不明社とします。
機会があれば書き加える事にします。
八事公園から見る神社。
この杜のこんもり感はやはり古墳の様です。神社はその上に鎮座しています。
庄内川の北に位置し、地蔵川右岸の高台にあたり、川の影響を避けるにはいい場所。
八事神明社古墳と呼ばれる古墳時代の円墳ですが、埋葬者等の詳細は分かりません。
古墳の名残を感じさせるものは、このこんもりした社地以外は特に残っていない。
庄内川沿いにはこうした古墳は多く、墳丘の上に神社が建てられるケースは珍しい物ではない。
子供たちが集まる場所でもあり、古墳や神社に関する解説板が整備されるといいのかもしれません。
住宅地に残る杜を訪ねると神社或いは城址か古墳。杜を目指せば何かに出逢う。
「八事神明社」
創建 / 不明
祭神 / 天照大御神
住所 / 春日井市八事町2-55
公共機関アクセス / JR中央本線春日井駅から徒歩10分