9/27 LOVEあいちキャンペーン企画「奥三河旧田口線廃線と湯谷温泉和会席&日帰り入浴」に参加してきました。
日帰りバスツアーで旅行代金10,000円で補助金5,000円が支給され、実質5,000円のツアーだった。
参加の動機はかみさんが湯谷温泉を味わったことがなく一度訪れたい、それが一番の動機かもしれない。
その次に旧田口線の三河大草駅跡に魅かれたことか。
上がツアーの概要。
おやじ好みの寺社の参拝はなく、駅を見て、風呂に入り、食事して帰る。
とてもシンプルで余裕のある行程。
予約当初はツアーの催行自体怪しいくらいだったが、徐々に予約も埋まり当日は満席。
8:00名古屋駅Bバースから高速に乗り一路道の駅「したら」に向かう。
10:00 道の駅「したら」到着。
郷土資料館が併設された道の駅でこちらにトイレタイム含め15分立ち寄る…みじか
急いでトイレを済ませ、売店で酒と野菜を買い求め、旧田口線車両「モハ14」の見学。
内部も公開され、昔懐かしい切符や駅看板など展示物を見学する。
結構時間に追われ、余裕持ってベンチに腰掛け景色を眺める時間が欲しい。
どうだろう、特産品や展示施設等を見て廻るには30分は必要だろう。
道の駅「したら」
所在地 / 愛知県北設楽郡設楽町清崎中田17-7
旧田口線は新城市の本長篠駅と設楽町の三河田口駅を結んでいた豊橋鉄道の路線。
1929年(昭和4)、木材の輸送を目的として一部区間が開業。
1932年(昭和7)に全線開業した。
その後路線の一部区間休止を経て1968年(昭和43)に全線廃止された。
旧田口線はアユや渓流釣りで知られる豊川(上流で寒狭川と宇連川が合流する)沿いを走っていた。
写真の車輛「モハ14」は大正14年頃に製造された車両で、全線廃止後は田峰駅構内に9年程放置されていたそうです。
その後、昭和52年に奥三河郷土館で保存されていたが、2020年に道の駅「したら」に移されたという。
移転の背景には設楽ダム建設の水没地域にあたり、多くの人が立ち寄る下流の道の駅に移送されたようだ。
現在の田口線は線路跡、素掘りのトンネル、駅舎跡地等の鉄道遺構が残る。
北設楽郡設楽町田峯竹桑田に立ち寄り旧森林鉄道のトンネル跡を見学。
トンネル入口は封鎖されていないので平時でも訪れるのは可能。
素掘りの荒れ果てたトンネルは通り抜けられないが暑い日には涼めるスポット。
田峯遊歩道案内図。
トンネルを見るだけなので時間にして10分程か滞在したか、すぐさまバスに乗り再び移動。
メインスポットとなる旧三河大草駅跡に向かう。
旧森林鉄道のトンネル跡
所在地 / 愛知県北設楽郡設楽町田峯竹桑田5-37
県道からは彼岸花の咲き、一部稲刈りを終えた田んぼの先に見える堤防の様に聳える線路跡まで上っていく。
かみさんの事前情報ではそこそこ歩くとの事だったが、距離は以外に短く5分程で到着。
線路の敷かれていた土手を進むと手掘りの短いトンネルが現れる。
入口は綺麗に造られ、オールコンクリートのトンネルに見えるが、一旦中に入ると人の手で岩盤をくり抜いた痕跡が見られる。
トンネル内部は地下水の影響からかぬかるんでいて、足元に岩の破片もある。
照明がないので足元は注意が必要かもしれない。
トンネルを抜けた左側に旧三河大草駅跡が見えてくる。
旧三河大草駅跡。
その先には線路が敷かれていた跡が先へ続く。
観光用に立てられた「三河大草」の看板。
周囲は鬱蒼とした杉に包まれているが、現役で使われていた頃はこれらの杉は植えられていなかったという。
人の乗降を主とした駅ではなく、伐採された木を積み込む目的で使われていたようです。
訪れた時は好天に恵まれ、日差しも強くしっとりとした絵にはならなかったが、曇天や早朝ならば周囲の緑も生き生きとした光景が見られるのでは。
大勢のツアー参加者の話し声も聞こえ心強いが一人で訪れるとクマ除け鈴が欲しくなるかも。
移動時間含め滞在時間は30分程。
そろそろ迎えのバスが来るとの事で県道に向かう。
ここに来る途中、車窓から網で囲われた畑の中で耕す人の姿を見た。
廃線となった現在ここを電車が通る事はなく、駆け抜けていくとすれば猪なんだろうか。
ここで鉢合わせだけは勘弁願いたい。
県道に戻り迎えのバスが・・・いない。
ドライバーとのコミュニケーションが取れず連絡が取れるまで待機時間が出来た。
周辺で見かけた彼岸花、田んぼ付近にはこうした群生が点在していた。
いつくるか分からないバスを待つ間周辺の散策。
県道脇で鳥居を見かけ立ち寄ってきた。社標もなくこれから調べる事になるけれど、山間の小さな集落に立てられた村の守り神だ。
こうした予期せぬ自由時間、スケジュールで追われるツアーでは散策できる絶好の機会かもしれない。
一人で徘徊するおやじにかみさんが「バス来たよ」と電話をしてくれた。
なんとここでは電波が拾えなかった、バスとも連絡がつかないはずだ。
幸い神社からもバスの姿が見えたので置いて行かれることはなかった。
旧田口線「三河大草駅跡」
所在地 / 愛知県南設楽郡鳳来町富保
時間は11:55分。
ここからバスで15分程の最終目的地「湯の風 HAZU」に向かう。
「湯の風 HAZU」
豊川に注ぐ宇連川沿いの渓谷に立つ、こちらで15時まで昼食と温泉を味わう。
コノハズク。
ここはもう鳳来寺山が近い。
ロビー。
いきなりの昼食。
ボリュームあり過ぎ。
当日のメニュー。
ツアーで大量に用意する昼食と考えれば、多少絹姫サーモンが渇き気味なのは御愛嬌か。
牛とマツタケの朴葉焼、味噌は少し辛めでマツタケの風味が感じられなかった。
酒のつまみにはこの味噌の塩加減は良くマッチした。
飲むしかないやね。最初はビール、以後は関谷酒造の蓬莱泉特別純米生貯蔵酒。
すっきりとした飲み心地の飲みやすい酒だった。
食後すぐには風呂も入れない、腹ごなしで周辺の散策。
宇連川に架かる赤い橋から上流の眺め、川底が平らな岩盤のため板敷川と呼ばれるようだ。
正面の瀧で網でも構えていれば遡上するアユが勝手に入ってくれそうだ。
下流の眺め。
岩盤の先に馬の背の様な岩山がある、馬背岩と呼ばれるようだ。
馬背岩解説。
設楽地方の活発な火山活動がもたらした痕跡。
南北から押されて出来た亀裂の隙間から地下のマグマが柱状節理となり地表に現れた姿。
中央の帯状に延びるのがそれで長さは120㍍を越え天然記念物に指定されているという。
玄武洞や日光華厳の滝で見るものとはまた違ったもの、狭い隙間から上に押し出されたきた自然の力が見て取れる。
さて少し歩いて待望の湯に入る。
宇連川を下に眺める露天風呂で湯は濁河温泉の様な茶色の湯。
源泉は湯屋温泉7号線で泉質はナトリウム・カルシウムを含むもので源泉温度は34.8℃。
効能は切り傷や冷え性、疲労回復、うつ状態に有効とされる。
加水はされておらず加温し循環ろ過した湯。
これが結構熱くて、3時まで入浴してもいいかと思ったが長湯したくとも無理。
加温循環ならば調整も可能だろう、もう少し下げてもらえるとありがたい。
それなりに湯を楽しみ着替えてロビーに行くとかみさんも既に上がっていた、やはり同じのようだ。
時間はまだ十分にあるだけに、大の字になれる大広間は確保して欲しかった。
幸いロビーの椅子が空いていたので時間を潰せたが、どこの椅子も体を休めるツアー客が占めていた。
「湯の風 HAZU」
15:00計画通りに宿を発ち、どこに依る事もなく帰路に就く。
ほぼ予定時間には名駅のAバースに到着。
湯屋温泉の茶色の湯を楽しみ、真昼間から豪華な御飯とお酒を頂き、とてもいい「9月27日」を過ごせた。
感想
今回のツアー走行ルート / こちら