夏の夜空を彩る蒲郡まつり納涼花火大会とレトロな地下街

暑い日が続きます、昨日(7/30)は涼を求めて蒲郡市で開催された「蒲郡まつり納涼花火大会」に出かけてきました。
移動はもちろん電車、この日沿線では国府夏まつりや豊田おいでんまつり花火大会など行われる事もあり
浴衣姿の人を多く見かけました。
混雑は覚悟の上で金山からJRを利用、列車は席にも空きがあり、エアコンの効いた電車に揺られ小一時間で蒲郡に到着。
ホームに降り立つとそこからメイン会場の竹島埠頭までは見物客の人波が続き、周辺は交通規制も行われ大混雑。
駅の南にあるスーパーでビールや日本酒、酒のつまみなど買い求める。
店内は同じ目的の買い物客で溢れ、レジも女子トイレも大渋滞。
普段の賑わいを知らないが、花火大会当日は店にとっては稼ぎ時、地元の方の日々の買い物には苦労する日だろう。
買い物とトイレを済ませ、人波とは逆の竹島水族館方向へ10分程歩く。

竹島ベイパーク。
一面芝が張られ、心地よい海風が抜ける花火見物にいい場所だった。
一見ガラガラに見えますが、相当消した状態。
公園はテントやタープが張られキャンプ場と見紛うばかり。
シートと椅子をセットして夕陽を眺めながら乾杯。

東には夕陽に照らされ老舗ホテルを望み、竹島もすぐ近く。
海辺に陣をとれば眺めもいいのだろうが、海岸線はコンクリートなので放射熱で暑いだろう。
バッタや虫はいるが芝生の上は心地のいいもの。

納涼花火大会は悪夢のようなコロナ禍に於ても、2020年は中止となったが、21年は無観客、22年から通常開催となり継続され蒲郡の夏の風物詩を彩ってきました。

打ち上げ開始は19:30から21:00。
手元が明るいうちに食事を済ませ、酒を飲みながら花火見物。
空気を震わせ間近で花開く花火、その都度拍手や歓声が起こり、皆空を見上げていた。

大の大人ですらこの日ばかりは歓喜の声が自然に出てくる。
携帯を構え写真を撮るおやじの前で、一心に空を見入ってずっと立ちつくす一人の子供の姿がとても印象的だった。

竹島埠頭周辺で打ち上げられる花火の数は約5000発。
その中には直径650㍍に広がる三尺玉3発が含まれ、次々に夏の夜空を彩った。
三尺玉は県内の花火大会では蒲郡まつりのみだという。

色とりどりの花火が夏の夜空に輝いた、因みにテーマは「輝」だという。
ほぼ定刻通りクライマックスのスターマインが打ち上げられと同時に、観客は一斉に立ち上がり家路に着き始める。
少し出遅れた感があった。
その足でJR蒲郡駅に向かうと、ホームへの立ち入り制限が行われ長蛇の列ができ、最後尾は駅の外にまで繋がり、いつ乗れるのか分からない状態。

こうなるだろうと、時間を潰すため予め数件の居酒屋をピックアップしていたが、いずれもお休みか空席無し。
それでもどこかないかと探し求め、駅北の地下街を訪れた。

ここは日本一短い地下街として一部に知られています。
地下街入口はタイムスリップしたかのように、それまでの混雑とはかけ離れた別世界への入り口だった。
外のトイレは長蛇の列でしたが、地下街のトイレはガラガラだった。

蒲郡北駅前地下街全景。
数件の飲食店があり、どことなく昭和の趣が漂う。
ここで焼き鳥でも思っていたがカウンターは満席、ここでも空振り。
駅の混雑が収まるまで一時避難、そんな甘い目論見は通用しないようだ。

ここは諦めて列に並ぶか、遠回りだが名鉄で少しでも西に進むかの二択。
駅に戻るとJRは更に列が伸び、名鉄蒲郡線で吉良吉田、名鉄西尾線に乗り換え新安城名古屋本線で金山に向かう。
何れもエアコンの効いた車内の席に座る事が出来ノンビリ名古屋に向け移動、金山で乗った名城線が最終電車だった。
この際どいタイミングはどこかで記憶がある、大分の寺社を巡りセントレアに降りたち、事故で常滑線が止まり海の孤島になった時以来の事だ。
家に帰りTVを付けるとオオタニサンの試合が間もなく始まる時間、これは寝る訳にもいかない。

蒲郡まつり納涼花火大会、帰りは苦労しましたが夏の風物詩を存分に味わえいい一日が過ごせた。
それにしても、花火に見入り立ち尽くす少年の後ろ姿、載せたいがそうはいかんご時世なんだよねぇ。
彼にとっても夏休みの日記の良い一ページが刻まれたはずだ。
因みに車も事故渋滞があったりと大変だったようで、どこへ出かけるにしてもエネルギーと忍耐が求められる。

蒲郡竹島ベイパーク所在地 / 蒲郡市松原町
蒲郡北駅前地下街所在地 / ​蒲郡市元町