予定通り乗鞍キャンプへ

8/11~8/13二泊三日で岐阜県高山市高根町子ノ原高原の無印良品南乗鞍キャンプ場へ。
前線の影響もあり雨中キャンプは避けられないのは承知の上での決行。

こうした天候でこのキャンプ場に向かうにあたって心配されるのが、国道361号線から分岐しキャンプ場に向かう林道の土砂崩れによる通行不能
急登が続く谷沿いの林道は、一部山肌剥き出しの所もあり長期間の雨には弱い。
一つ間違うとう回路はなく孤立も想定される場所、それに遭遇さえしなければ、標高1,600mの高原で自然豊かで静かなキャンプ場。

1995年オープン、以前は会員専用で家族全員の顔写真入りのカードを発行し、ビジターは会員同伴でなければ利用できなかった。最近は敷居も下がりWEBで登録すれば簡単に利用できる。
サマージャンボリーなど開催され、花火大会や屋外コンサートや乗鞍の自然と接するアクティビティーが豊富な時代もあった。

2006年に子供が行方不明(無事に発見)以降はロープなど注意看板が増えた感がある。
この時たまたま滞在していて、早朝から警察やムジのスタッフらが各サイトに聞き取りやヘリが飛び回っていたのを記憶している、この頃は我が家の息子達もそうした冒険をしたい時期、目が離せなかった。
彼らも成長し何十年ぶりかで夫婦二人で訪れた。

サイトも多彩で、平坦な草原から林の中まで、好みに合わせて選べる。
今回予約したサイトはC4。
尾根沿いの林道沿いに広がるサイトで、林道に近くサニタリー棟も近い。
白樺や熊笹に包まれ、プライベート感は保たれている。
こうした場所を好むことから、これまでの利用はAサイトかDサイトが多く、池の前に広がる平坦な草原エリアのBサイトはあまり利用した事がない。

f:id:owari-nagoya55:20210814145759j:plain上はセンターハウス前の駐車場から乗鞍を望む。
因みにキャンプ場から登山道もあるが荒れているものと思います。
駐車場には関東、関西圏のナンバーが多く見られた、チェックインを済ませサイトに向かう。

f:id:owari-nagoya55:20210814145822j:plainセンターハウスからC4サイトまでは車で2~3分ほど。
荒れた簡易舗装もドッグランまで、そこから先は未舗装となる。
以前に比べて荒れた印象がある、道路寸断による閉鎖などもあり、その間の降雨で随分とサイトが荒れ利用していないサイトもある。
ドッグランの柵や池にあった桟橋もなくなっていた。
このCサイト辺りは最低地上高の低い車は底を打つかもしれない、サイトの入口が坂だったりするので降雨時は四駆が安心。今回は軽でと考えていたが天気のこともあり結局はデリカの出番。

f:id:owari-nagoya55:20210814145841j:plainルアーフライ専用池として運用され、静かな池の桟橋に椅子を構えてのんびりフライを振り食材を調達した。 
ある時から印象も少し変わった。
カヌー教室までやるようになり、池が鎮まる事がなくなった。
以前はここから車で5分程下った専用池で開いていましたが、そこまでの人の移動、ツールの運搬など
手間がかかっていただけに分からない事もない。
釣りとカヌーは時間を分けているけれど、カヌーには手狭な池で持ち込みは出来ない。
Cサイトは正面の尾根。

f:id:owari-nagoya55:20210814145903j:plain

Cサイトから望む御嶽。
初日は曇天でこうした眺めも見ることが出来た。

f:id:owari-nagoya55:20210814145934j:plainC4サイト
右手の熊笹の反対側が林道でそこから右の狭い脇道を入ってすぐ右にサイト。
なのでこの向きに車を入れるのは難儀する、しかも入口は下り、二駆では出れなかった。
前回の戸隠での雨漏りと帰りの撤収もあり予めテントとメッシュタープの上にヘキサも張り終えた。
どうせ濡れるんですけどね。
スペース的には、車の奥にもうひと張りする魅力的な平坦なスペースはあるものの雨が降ると真っ先に池になる、平坦には水が集まる、因みにどれだけ降っても溝を掘るのは禁止です。
取り敢えず、ビールで乾杯。

f:id:owari-nagoya55:20210814150002j:plainサニタリー棟はDサイトとC4サイトから1~2分ほど下の二カ所。
写真はDサイトのサニタリー棟。

f:id:owari-nagoya55:20210814150025j:plainサイトから山に入る脇道はこんな感じ。
チェックイン時クマ除けの鈴(ゴムバンドに可愛いい鈴)が漏れなく貸し出され、常時携行がルールですが、これが密着すると全く鳴らない。 結局は使わず自分のものを付けていた。
場内は定期的にスタッフにより爆竹が鳴らされ、残飯や食材は寝る際には車に移動もルール。

f:id:owari-nagoya55:20210814150050j:plain平穏な初日の夜。
今回はガソリンランタンが一灯復活し入口に設置、大半の虫はそこを目指して飛び込んでいく。
タープ内は赤玉が効いてそれ程虫は苦にならない、明るく快適。
では晩御飯の準備という事で。

f:id:owari-nagoya55:20210814150113j:plain初日メニュー、下ごしらえはかみさん、焼き担当はおやじ、必需品はビール

カマンベールチーズのチーズフォンデュ
簡単です、
1.カマンベールチーズの外周5ミリほどを土手として内周に切込みを入れる。
2.中央を放射状に切り込みを入れ、アルミ箔でチーズを囲う。
 ブロッコリー、じゃがいも、ソーセージ、フランスパンなど適当に切る。
3.中央が溶けてきたら白ワインで伸ばし、黒コショウ

アヒージョ
1.スキレットに市販のシーフードミックス投入、ニンニク追加投入しオリーブオイル注ぐ。
2.塩コショウと添付の調味料投入

ローストビーフ
1.前日に安い肉を串刺しで繊維をなるべく切る、塩コショウして下処理をしておく。
2.忘れずに持参した肉をスキレツトで各面焼く。
3.アルミ箔で包み余熱で火を通す、お好みでワサビと醤油を取り皿に用意。

サラダ
市販サラダミックス
以上

f:id:owari-nagoya55:20210814150137j:plain初日晩御飯
ローストビーフも串刺し効果もあり、柔らかくて火の通りもよろしくて上出来の仕上がり。
チーズフォンデュも結構トロトロ、固くなればワインと香辛料を追加する事で食材に絡んでくる。
アヒージョはアヒージョだね、フランスパンとニンニクたっぷりのオリーブオイルは相性がいい。
食も進めば飲みも進む、日常にないゆっくりとした食事の時間。

f:id:owari-nagoya55:20210814150205j:plain蓬莱上撰
飛騨古川の酒蔵で二人のお気に入りの蔵元。
味? 飲みやすくて美味しいお酒。
摘みは漬物とホタルイカを炙ったもの、氷見に言って以来欠かせない摘みになった。
当日は流星群も見られる予定で、雲が切れると星空が広がるが生憎見つけられなかった。
流星観察は空の開けたBサイトが向いているようです。
明日は久し振りに釣券をかったので6時から釣り。
フライとルアーどちらも用意して来た、フライラインが伸びていくのを見るのは気持ちがいいし確実に釣れる、けれど老眼にはライントラブルは難儀。
今回はルアーにしよう。

f:id:owari-nagoya55:20210814150241j:plain昨晩少し雨は降ったものの、二日目も天気は大きく崩れなかった、平穏な二日目。
今日の予定はおやじは釣り、かみさんはスモーク作りと編み物。

f:id:owari-nagoya55:20210814150309j:plain池に向かう歩道。
ここはマツムシソウを始め花が多くみられるが、以前の印象に比べ花が減った気もする。

6時予定が当に30分過ぎてしまった、その要因はガイドの糸通と2gのスプーンのアイにラインを通すのに時間を費やしたこともある、これは仕方がない。
やがて皆同じ道を辿るのだ。

f:id:owari-nagoya55:20210814150334j:plain一時間程の成果。気の毒に金属片に二人前の虹鱒が釣れて来た。
これ以上はリリースと決めていたが二人なのを知ってか、それ以上は遊ばせてくれなかった、美味しく頂こう。
これが

f:id:owari-nagoya55:20210814150402j:plain二日目晩御飯でこうなった
マス君1 虹鱒のホイル焼き(二日目晩御飯)
1.頭、鱗を取り、腹を出し、野菜、塩コショウ、バタータップリホイルで包む。
蒸気が出てきたら3分程して過熱は終える

2.マス君2 虹鱒の干物(最終日朝食用)
1.頭、鱗を取り、背開き、中骨外す、塩を全体にふり浸透圧脱水シート(ピチット超吸収タイプで半日から一晩)クーラーへ。
写真は訳ありで一番最後に。

3.スモーク(二日目晩御飯)
1.プロセスチーズ、ウズラ卵、サラダチキンを簡易スモーカーで桜チップで燻す。
これも写真は訳ありで一番最後に。

4.スンドゥブ(レトルト)に具たくさん投入+ホルモン

因みに二日目朝食と昼食
朝食 フレンチトースト+サラダ
昼食 ペペロンチーノ+スモーク

f:id:owari-nagoya55:20210814150427j:plainサニタリー棟の熊出没情報、センターハウスではクマ除けのアイテムも販売されているのでお守り代わりに用意するのもありかもしれない。
とは云っても、もともと彼らの生息地なんだから、大手を振って歩くわな。
このキャンプ場はハサミムシとブユが多い印象があったが、今回は現地ではあまりお目にかからなかった。
二日目は午後から雨は降るものの夕食までは雨漏りもなく平穏、夜間から本気で降り出した雨で写真を撮る余裕もなくなった、それは雨漏りではなく雨脚の強さ。
林道から沿いの小さな側溝から溢れた水がサイトに流れ込み、そうした場所には土嚢が積まれ、空きサイトには水が溜まりぬかるんできた。
C11などは常に空き状況は×となっていたが、その理由は雨水の通り道で制御の出来ず使用中止となっている。・・・・・帰りの道が心配になる。
最終日はそんな中でも朝御飯を済ませ、早朝から車を移動し撤収作業に追われた。
タープの下で撤収するも当然テント類はベタベタ、ブルーシートに包み、最後のヘキサは雨具を着てもずぶ濡れ。

8:00チェックアウトを済ませ下り始める。
既に一部山肌から湧き出た土砂交じりの雨水が川の様に道路を横切り始め、路面には小石が広がり、その水を集めた渓流も既に茶色に変わり高根ダムに流れ込んでいた。
途中一カ所が過去の被災により工事中の所もあるが無事に通過、国道361号線に戻り一安心。
しかしこの国道も一カ所片側交互通行の個所もあり気は抜けない。
途中神社に寄ろうと企んでいたが、そんな気にはなれない雨脚だった。
41号線に戻ると飛騨川は既に茶色に変って、来る時の水位に比べ大きく増えていた。
ここまで来れば何かあっても逃げ道はある。

f:id:owari-nagoya55:20210814150454j:plainそんな事でマス君2
朝食予定だったが、グリルの片付けもあり現地で食べれなかったが、しっかり水分も抜け、海の魚にはない油滴るものではなく、あっさりとした干物が出来た。
これはありだ。

f:id:owari-nagoya55:20210814150519j:plainスモーク
半分ほど現地で消費するも食べきれなかった分。
サラダチキン、チーズ、ウズラの卵、共にいい塩梅にスモークされ酒のつまみにベストマッチ。
燻す事約一時間、キャンプの時間活用には面白い。

f:id:owari-nagoya55:20210814150544j:plain帰り道、いつも寄る酒屋さんで蓬莱の「夏のにごり酒」ともう一本買い求めてきた。
干物とスモークを摘みに久し振りのオンザロック
天気は予想通りとなったけれど、料理や釣り、自然散策など十分に楽しめた三日間。

キャンプ場スタッフも獣や自然災害、衛生面共に目で見える形で最大限の安心・安全確保に努めてくれている。 残念なのは流星群が見られなかった事か。

たった今、キャンプ用品を車から降ろす事が出来たけれど、これを乾かすのはいつになるのか。
そうだ、見なかったハサミムシ、車の中で見つけた、涼しい高原から暑い名古屋は応えるだろう。

現在、線状降水帯が各地に被害をもたらしています、この地方はこれから河川水位も上がってきます、身の危険を感じたら即刻避難してください。

無印良品南乗鞍キャンプ場
所在地 / 岐阜県高山市高根町子ノ原高原
車アクセス / ​国道41号線、県道361号線経由名古屋から4時間程​ 
無印良品キャンプ場URL /   http://www.muji.net/camp/minaminorikura/about/