前回掲載した西区栄生3の屋根神さま。
そこから二筋南の通りから続く細い道にも屋根神さまが鎮座します。
住居が密集する中、南に抜ける狭い道を進んで行った右側に栄生2の屋根神さまが祀られています。
この道幅なので歩いて訪れるしかないでしょう。
地図で見ると、栄生駅から県道67号線を南北に結ぶ栄生街道と呼ばれる道の一筋東にあたります。
過去の地図からここに住居が集まりだしたのは大正初期からで、明治の頃だと一面に田圃が広がる景観だった。
栄生(さこう)2-14の屋根神さまは、狭い道の前方が広がりだした右の電柱の横に鎮座します。
南を向いて建てられた覆屋の下に社の姿があります。
周囲を柵で囲い、高い台座の上に銅葺の板宮造りの社が祀られています。
社全景。
柵は閉じられていますが、社の姿はよく見ることができ、右には「津島神社、熱田秋葉山、熱田神宮」と書かれており、今も現役の屋根神さまのようです。
覆屋全景。
住居が密集する地域を様々な災いから護ってくれる。
この守り神が祀られたのは定かではなく、冒頭に書いた大正初期から昭和にかけて思われます。
周囲は当時の町並みから、新しい住宅に置き換わろうとしていますが、地の方が多い事もあるのか、こうして存続し続けられているのだろう。
当然会費は納めない、様々な当番にも参画しない、自己完結してくれれば何も言うまい。
しかし地域活動の恩恵を受けていることは知るべきだろう。
昔から続くものは姿を消してしまうんだろう、屋根神さまも同じ道を辿っているのかなぁ。
参拝日 / 2023/12/08
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