名古屋城外濠の小社 (2/3) 「辨財天・瀧王不動明王・御深地蔵大菩薩」

前回に続き、今回も名古屋城西側の水掘の西側にある樋の口町からです
樋の口町5の不明社から現在建設中のウェスティンゴヤキャッスル方向に水堀沿いを進んだ右側に
今回掲載する辨財天、瀧王不動明王、御深地蔵大菩薩が鎮座しています

辨財天堂・瀧王不動明王全景
堂は西北隅櫓方向を向いて建ち、右手に赤い覆屋が南向きに建てられています

堂の妻壁に架けられている「辨財天」の額

堂の扉は少し開けられており、堂内の様子を窺うことが出来ました
神仏習合色が色濃く残り、左側に弘法大師像とその右に鏡が祀られ
中央に龍の彫が施された大きな鏡台に置かれた大型の鏡、更に右にも二枚の鏡が祀られています
龍の鏡台が置かれた社を瀧王不動明王と考察すると辨財天はどれなんだろう
何れも詳細が分からず、ここに書き添えることはできません

右手の覆屋全景
覆屋に祀られた社とその左にも一社祀られていますが、詳細は不明
弁財天の幟が立っていますが、この二社と無関係と思われます

覆屋内の社
外観から判断するのは難しいかぁ
ただ虹梁の彫飾りをよく見ると狐の姿が彫られ、瀧王不動明王とは思えない雰囲気です
「稲荷社ですかぁ」と思いたくなりますが、他に狐の姿も見られないので怪しところです
分かりません

左の社も…分かりません
取り敢えず拍手して拝むことにする

御深地蔵大菩薩(左)と辨財天堂の全景
ホテル建設工事中の防護壁の北東角の一画に御深地蔵大菩薩と不明社、お地蔵さまが祀られています
辨財天堂と関係しているのか?これも分かりません

御深地蔵大菩薩全景
中央の大きな像が御深地蔵大菩薩
右の社は不明社、左の覆屋には左に重軽石とその後ろに石像、右側にも石像が安置されています

web情報ですが、中央の御深地蔵大菩薩昭和32年(1957)に新たに寄進された二代目とのこと
もともとの地蔵尊は、名古屋城築城時の慶長15年(1610)に創られたもので、築城工事に伴い犠牲となった人々の霊を鎮めるために建てられたと伝わります
初代の御深地蔵大菩薩は、名古屋城の絵図を見ていけば記されている可能性もあるかもしれないですね
しかし初代の像はその後の空襲で被災し、それに代わるものが現在の像となっています
何れも水堀に向かって祀られているのはそうしたこともあるようです

辨財尊天
創建 / 不明
祭神 / 不明
瀧王不動明王
創建 / 不明
祭神 / 不明
所在地 / 名古屋市西区樋の口町4-14

御深地蔵大菩薩
所在地 / 名古屋市西区樋の口町3
地下鉄アクセス / 地下鉄名城線名城公園」2番出口から​徒歩16分
参拝日 / 2024/03/10

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