『医王山 薬師寺 密蔵院』 多宝塔の木組みが美しい

秋を感じる風を受けながら​​龍泉寺​を横目に街道を東に歩く、左には庄内川が流れています
吉根東の交差点を左折すればゴールまであとひと踏ん張り

庄内川に架かる橋の上から右手を見てください、多宝塔が顔を見せてお出迎えです
橋を越えたら一旦堤防側に戻りそこから北進して下さい
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密蔵院の伽藍配置に合わせ見ていきましょう
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堤防から真っ直ぐ歩くと密蔵院総門に至ります
総門を含めた密蔵院建造物(6棟)春日井市文化財に指定されています
木造の趣のある総門、いろんな意味からも是非訪れて下さい
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苔生した門・・・・・
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総門から境内を眺める(写真上)
左には市指定文化財観音堂』(写真下)
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観音堂寺紋瓦と鬼瓦(写真上)、観音堂の地蔵群(写真下)
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総門の右、安藤直太郎氏の句碑
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元三大師堂正面(写真上段左)、扁額(写真上段右)、北側からの全景(写真下段)
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元三大師堂内部
不動明王左と平安時代天台宗中興の祖と云われる高僧、良源上人(りょうげん)がモデルとされる元三大師(がんざんたいし)像が祀られている
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境内中央には室町時代の姿を今も留める多宝塔(国重要文化財)
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木組みの美しさは言葉を失うほど、同時に先人の知恵と情熱には敬服するのみ
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青空を貫く相輪の先には宝珠が輝き、大きな塔にはない美しいフォルムだと思います
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元三大師堂の左には葉上流灌頂(水を頭の頂に注ぐ)で使用する水の源ともなった灌頂の井がある、こちらも市指定文化財となっている
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木々に包まれ佇む鐘楼と開山堂(上段)全景
開山堂正面(下段左)
その手前の鐘楼(下段右)、撞木と撞座には心地よい鐘の音を鳴らし続けてきた年月が刻まれています
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灌頂の井の北側にある山王社、紅葉の時期に訪れると風情のある1枚が撮れる場所です
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山王社の後方にある宝蔵(写真上段)、こちらも文化財に指定されています
下段は宝物収納庫、文化財の宝庫です
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密蔵院案内板と文化財の案内板
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宝蔵から見た本堂の門と蔵裡の全景、江戸時代から延々と守られてきた遺産
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流麗な屋根の傾斜と寺紋瓦が青空に映える、ピンポイントで見ていくと作りの素晴らしさを感じる、反面至る所に傷みも目につく
蔵裡入口に掲げらた「継続は力なり」、記憶から風化させてはいけない
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本堂の門と扁額
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正面には書院入口(上段右)と本堂(上段左)
本堂屋根には木が生えてしまっている(下段左)
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なかなか綺麗に鳴らせないのは煩悩の多さからか?こちらで座禅を組ませて頂くか(写真上段)
ワラビの葉が生い茂る庭、苔むした瓦が残されていた
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境内から東には参拝者駐車場もあります、一般道からは多宝塔、山王社の屋根が垣間見られ境内入口もありますが総門から訪れましょう

貴重な文化財を荒廃させずに維持管理していく難しさ見たような気がする
参拝、御朱印etc・・・様々な形でささやかな支援は可能、訪れましょう
おやじの菩提寺は失火で焼失、数年後コンクリートで再建したものの、昔を知る者としては味気なさを感じてしまう

名称 / 医王山 薬師寺 密蔵院
宗派 / 天台宗
創建 / 1328年(嘉暦3年)
本尊 / 薬師如来(非公開)・薬師如来
開基、開僧 / 慈妙上人
寺宝・文化財 / 密蔵院多宝塔 (国指定重要文化財)・木造薬師如来立像 (国指定重要文化財)・ 兜率天曼荼羅(県指定文化財)・慈妙上人画像(市指定文化財)
密蔵院HP ​ / 年間行事、座禅等問い合わせはこちらから

住所 / 愛知県春日井市熊野町3133
tel / 0568-83-2610
アクセス / 1.JR中央線大曽根春日井駅or神領駅、2.大曽根ユトリートライン神領下車徒歩15分