「日吉社」稲沢市大塚南3

稲沢市大塚南「日吉神社

過去に掲載した稲沢市大塚南に鎮座する性海寺から2~3分程北に鎮座する日吉社を訪れました。
東に大塚南児童遊園が隣接し、性海寺のあじさいまつり期間は日吉社参拝駐車場が臨時駐車場に充てがわれ普段静かな境内の参道も人の往来は多くなる。
最初に、上は明治24年当時の大塚村下切集落。
西に大江川が流れ、一帯は田んぼが広がり、集落の北側には既に鳥居が記されていました。
これならと地史を調べてみましたが、大塚村の記述の中から日吉神社記録は見当たりませんでした。

日吉社社頭全景。
石の明神鳥居が南向きに建てられ、手前に一対の常夜灯があり、「日吉社」社標が右に建てられています。
左の建物は大塚南防災倉庫でその前には小さな社が祀られています。

社頭横の小社は社名が分からなかったが、手前に二つの大きな井戸?がある。
周囲に田畑が広がる事から、作物を作る上で何よりも欠かせない水を守護する水神さまか、或いは防火の神が祀られているのかも知れません。

鳥居(明治20年代の寄進)をくぐり参道へ。
長い参道の西側は楠木や松、竹などが杜を形作り、その先に石の蕃塀が行く手を遮るように立っています。
社殿の右は児童公園で、その先が参拝者駐車場。

石の番塀は控柱を持つもの。
後方の拝殿は瓦葺の四方吹き抜け拝殿で拝殿左に境内社が祀られています。

鬼には日吉社と入り、軒丸瓦には日の文字が入る。

妻入り拝殿から本殿の眺め。
二対の常夜灯と一対の狛犬があり、角の取れた石で一段高く盛られた本殿域に幣殿と本殿があります。

狛犬大正2年(1913)に寄進されたもの。

幣殿全景、拝殿の瓦には社名が入ったが、幣殿には社名や紋は入れられていない。
日吉社の創建や祭神など詳細は不明ですが、本社の日吉大社から習えば、大己貴神もしくは大山咋神のどちらかと思われます。

拝殿左の神明造の境内社、何れも6本り鰹木に内削ぎの千木が付く。
社名札はなく、社名や創建時期など詳細は不明。

児童公園南側から見る社殿、社頭の間口は狭いが拝殿までは約100㍍と南北に長い社地を持つ。
公園、駐車場、境内はフェンスで区分けされ、小さな子らを遊ばせるには絶好だろう。

神社側面。
本殿は神明造で幣殿から渡廊で繋がっています。
シックな木目の色が印象的な落ち着いた佇まいの社殿です。
創建に繋がるものは見当たりませんが、早くて江戸後期から明治初期かと勝手に想像します。
かつての下切集落の北外れから、氏子達の住む集落を見守り続けている神社です。

日吉社
創建 / 不明
祭神 / 大己貴神もしくは大山咋神と思われる
境内社 / 不明社3社
アクセス / ​名鉄本線国府宮駅から南へ徒歩30分程
所在地 / 愛知県稲沢市大塚南3
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