春にしては温かすぎる3月28日、第十四回 歩いて巡拝 知多四国を巡ってきました。

スタートは名鉄常滑線朝倉駅。
駅前から南東の佐布里池方面へ4.5kmひたすら進み76番札所如意寺に向かいます➡74番札所密厳寺➡75番札所誕生堂➡73番札所正法印➡77番札所浄蓮寺➡80番札所栖光院➡81番札所龍蔵寺➡ゴールの名鉄常滑線寺本駅に向かう約10km、七つの札所を巡る比較的平坦なコースです。
スタートから4.5kmを歩きますが、如意寺に着きさえすれば、佐布里5カ寺と称される五つの札所が隣接しています。
そこから先の札所はゴールの寺本駅付近になるので、再び同じ距離を歩くことになります。

朝倉駅から1時間強、知多市佐布里西之脇の地蔵脇地内の入口に到着。
3月末の当地は、里山が佐布里5カ寺の周囲を取り囲み、寺だけが鎮座する地蔵脇地内は桜の見頃を迎える時期となり、時代から取り残されたような空間が広がっています。
最初の札所如意寺はこの道の突き当りに鎮座します。

左に77番札所浄蓮寺を眺めながら奥に進みます。

右側の竹藪の中に石地蔵と78番札所福生寺へ導く丁石が立てられていた。

少し進むと正面に76番札所如意寺の山門と本堂が視界に入ってくる。

76番札所如意寺山門から境内の眺め。
如意寺に庫裏のない無住寺院、境内には本堂の他に十王堂と朱に塗られた四脚門がある。
元々76番は一山八坊の一つ実相坊(實相坊)が選定されていたが、明治初めに廃寺となり、如意寺に札所本尊の弘法大師を奉安して76番札所となった。正式には雨宝如意寺正法院と称する真言宗の寺院。

境内に入ったすぐ左が十王堂。
昭和63年(1988)の火災で焼失し平成16年(2004)に再建されたもの。
普段無住の如意寺ですが、イベントの時は境内で納経印を頂くことができる。
左後方に見えているのが74番札所密厳寺で、佐布里5カ寺はこれくらいの距離感で隣接しています。

十王堂右の観音堂。

本堂全景。
入母屋瓦葺妻入りの本殿は昭和63年(1988)の火災で焼失し、平成6年(1994)に再建されたもの。
軒下に左から「興教大師」、中央に山号額、右側に「弘法大師」の額が掛けられています。
由緒。
如意寺は、後鳥羽天皇(1180-1239)の勅願寺として創建されたと伝わり、往時は、一山八坊の本堂をはじめ、御供田数百畝におよぶ寺領を有し、隆盛を極めたと伝えられる真言宗の寺院。
応永十五年(1408)、風害により大破した伽藍を憲誉法印が再建し、中興開山の祖となりました。
しかし、戦国時代に兵火に遭い、伽藍や寺宝のほとんどを焼失、一山八坊の唯一本堂だけが焼失を免れ、法灯をつないできたが、知多市内最古の建物とされた本堂も昭和63年の火災で失われてしまった。
後の平成6年に本堂が再建され、同16年には十王堂が建立されるなど、佐布里の南に位置し、宝山一山四坊の最奥にあって、風格を漂わせている。本尊は「雨乞い本尊」と称される地蔵菩薩を祀る。
史料により由緒は表記の揺れや変遷が見られます。
知多郡誌(1893)3巻では以下のように伝えられている。
『雨寶山如意寺正法院。
佐布里村字地蔵脇に在り。
境内三百九十二坪、真言宗、中島郡長野村萬徳寺末たり。
創建年月詳ならず。
往古後鳥羽天皇(1180-1239)の勅願所にして、初め天台宗なりしを、應永年中(1394-1428)憲誉法印再興の後今の宗となす。
累年の兵火に由り諸堂宇多く焼失して唯だ地蔵堂(此堂もと当院の本堂たり、本尊地藏は運慶の作なり、今当寺境外に在り故に官将に〇せしめんとす、僧徒等之を遺憾とし、官に請して一寺となし別に雨宝山如意寺と称し当院の末寺とす。
時に明治十五年壬午一月三十日なり)一宇を存するのみなりしを、後漸く密院を焉すに至れり。
もと一山八坊あり、法性坊、松本坊、法蔵坊、成就坊、泉蔵坊(此の坊明治6年癸酉三月まで在す)、實相坊(同上)、密嚴坊、浄蓮坊と曰く、今存するもの密嚴・浄蓮の二坊宇のみ。
古鰐口(地蔵堂)にあり、銘に曰く明應七年戊牛五月十日檀那平朝臣宗宣と其他寺宝数多あり。』
というもの。

本堂左の寺宝解説。

本尊は雨乞いに霊験あらたかな地蔵菩薩を本尊とする。
堂内は左に興教大師、右に弘法大師、中央に運慶作とされる地蔵菩薩を安置する。

朱塗りの四脚門の山門は、昭和63年の火事で唯一焼失を免れたもの。

ありがたや ろくどうのうげじぞうそん しょぶつにまさる じしんきとし
宗派 / 真言宗
本尊 / 地蔵菩薩
創建 / 不詳 (元暦元年(1184)ともされる)
開基 / 不明
開山 / 憲誉法印
札所 / 知多四国 七十六番札所
所在地 / 知多市佐布里地蔵脇13-1
参拝日 / 2026/03/28
朝倉駅から如意寺 / 駅から佐布里池方向の南東へ4.5km、約一時間ほど。
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