知多四国霊場番外札「所慈雲山 影現寺」から国道247号線を北(河和口)方向へ車で走る事1~2分。
左に小さな火の見櫓、右に水門が見えたら左手に入ります。 左に曲がるとその先に名鉄道河和線の遮断機をくぐり、狭い地道を奥へと進んでいきます。 まずは道の狭い事、自分の車では絶対に突っ込みたくない、軽でもすれ違いは大変だ。しかも蛇の様にうねうねと曲がりくねっている。 目的地の目標は正面に見える山の左の麓。 見通しの悪い狭い道むを走っていくと右手に鳥居と石灯籠が見えてきます。 ここが今回の目的地の美浜町大字時志の「熊野神社」です。車は右手の境内入口に停めさせて頂きました。 路上駐車は地元の方の迷惑になるので避けて下さい、生活道路なので交通量はそれなりにあります。 熊野神社入口。 僅かばかりの石段の先にとてもシックな木造の両部鳥居が建っています。神仏習合の神社で見かける機会が多いかもしれない。 控え柱(稚児柱)と笠木に屋根が付くこの鳥居、笠木と島木が先端に向け反っていく姿はとても優雅だ。ここでこれに出逢えるとは。 石段右に「村社 熊野神社」の社号標、境内右手に手水舎のようです。 境内から鳥居と手水舎の眺め。 冬場は陽が低い、鳥居の影が長く伸びているけれど、これで昼前です。手水鉢には清水は張られておらず、龍も一時帰休のようだ。 さて困った、縄がかけられているこの建物、額はないが拝殿?それとも神楽殿?中も見通せないので分かりません。右から奥に回り込んでみました。 建物の裏手から山の斜面につけられた石段が上に伸び、その先に建物があるようです。 石段は狭く手摺はない、斜度があるのでやや怖い。どうやらこれが拝殿のようで、両脇に狛犬もいるようです。 拝殿前の狛犬。 拝殿に掲げられた額。 祭神は熊野権現(伊邪那美神、速玉之男神、事解之男神)だと思われます。熊野神社について調べてみましたが、公開されている資料の中で、由緒に繋がる明確なものが見当たらなかった。 この熊野神社の額から神仏分離により名を改め、創建は明治以前に遡るのではないか、そんな印象を受けます。 拝殿から本殿方向の眺め、鮮やかな紫の紋幕に三つ巴の紋が入っています。 拝殿の全景。 周囲の杜に溶け込む様に素朴な切妻瓦葺の平入拝殿が佇んでいます。境内左の建物が社務所にだろうか?本殿域が見渡せそう。 石垣が一段積まれた本殿域。 本殿と板宮造りの境内社がありますが詳細は分かりません。 本殿は内削の千木と5本の鰹木が施された神明造。 後方は山の斜面が迫り、台風や大雨で被災しなければいいのだが。 気付かなかった。 下の境内から拝殿まで手摺も整備された参道が続いていました。 短いとはいえ、手摺のない石段を登る事を思えばこちらが無難かもしれない。 地元の方以外、滅多に参拝に訪れる方はいないように感じます。 木造両部鳥居の背景に桜が咲く光景も間もなく。 2021/2/8 「熊野神社」 創建 / 不明 祭神 / 伊邪那美神、速玉之男神、事解之男神 住所 / 知多郡美浜町大字時志字北郷中95番地 関連記事 / 『慈雲山 影現寺』知多新四国霊場 番外札所 |