『山王大権現』春日井市高蔵寺町

2023/11/8、コストコへ買い物に行く機会があり、コストコに向かう前に春日井市高蔵寺町に鎮座する山王大権現を訪れてきました。

前回こちらを訪れたのは9月、当時は山々も青々としていたが、早いもので11月となり、こうして見る東谷山の緑も少しばかり紅葉をはじめたようにも見えます。

赤のマーカーが高蔵寺と山王大権現の位置関係。
高蔵寺の山門から100㍍程東に向かい、山沿いの細い道の左側に山王大権現の参道があり、山を少し上った先に鳥居と本殿が鎮座します。

参道入口の手前に「白龍大神」の石標がある。
社がある訳でもなくこの石標だけのようでした。

山王大権現参道は石標を過ぎた左側にあります。

山王大権現参道。
「高倉山ふれあい遊歩道」の看板とその左の山王大権現の社標が目印。

社標は昭和37年寄進のもの。
ここから看板右の坂を1~2分程上っていきます。

坂を上り切ると左が天台宗の寺院高蔵寺の墓地となり、山王大権現は右の樹々が生い茂る斜面の石段の先らなります。

石段には無数のシイの実が落ちており、秋の深まりを感じられる。
毎日のように人里に熊出没のニュースが飛び交っていますが、こうした山の実が今年は凶作らしく、食糧を求め熊が里に下りて来るらしい。
円の競争力がなくなり、かつて途上国だった国に食糧調達でも買い負けるようになり、食糧自給率の低い日本の行く末を熊たちが暗示している様だ。

石段の先に山王大権現の鳥居が立てられています。

木造の山王鳥居。
柱後方に控柱が付き、額束には社名は記されていない。
山王大権現の創建時期は定かにはならず、高蔵寺の鎮守としての位置付けなのか定かではないが、
いずれにせよ高蔵寺比叡山延暦寺の関りから創建されたものと思われます。
鳥居と本殿が建てられるだけ斜面を切り開いた、こぢんまりとした境内。

本殿は小型の流造で銅葺屋根のもの。

本殿の懸魚。

高欄には擬宝珠が付けられ、木鼻の装飾はシンプルなもの。

本殿左後方に朽ち果てた不明社があります。

不明社本殿は流造のようで、屋根は朽ち果てている。
扉の前に白い小さな狐が置かれていることから、稲荷社かもしれない。
この社へは一旦鳥居から下に降り、広場の左から参道が伸びています。

この社殿は眼下の高蔵寺を見ているのか、遥か先の比叡山なんだろうか。

石段を下り開けた場所を左に進むと写真の参道が現れる。
石段の右手に小さな朽ちた社があるが、ひょっとして下で見かけた白龍大神の社か?
稲荷社らしき本殿は正面に見えます。

石段左に昭和28年建立の石標が立っているが、稲荷社らしき社標はない。

落ち葉が積もった荒れた石段を途中まで進んで見ましたが、クモの巣が張り、進むのを諦める。
上で見たように社殿は朽ち果て、扉前の白い狐だけが杜に浮き立って見える。
結局稲荷社なのか確証は得られず、廃社なのかすら分からなかった。

広場から行に上るのを見送った石段を下りてみました。
石段を下りた左に白龍大神の石標が立てられています。
深い杜に包まれたこの一角は、陽光降り注ぐ下界とは違う世界がある。

山王大権現
創建 / 不明
祭神 / 大山咋命
所在地 / 春日井市高座町
境内社 / 不明社2社
参拝日 / 2023/11/8
高蔵寺から徒歩 / ​山門から東へ1~2分
関連記事 / 『燈明山 高蔵寺』春日井市高蔵寺町