「神明社」豊山町豊場若宮

西春日井郡豊山町豊場若宮 「神明社

エアポートウオークから西に徒歩10分程の県道62号線沿いに鎮座する。
右の歩道橋は目印になるでしょう。
県道から神明社社頭の眺め。

社頭は右に社標、一対の常夜灯と神明鳥居が立っている。

広い境内、左に社務所、手水舎、蕃塀、拝殿、社殿の伽藍で本殿の左右に境内社が祀られている。

豊山町文化財研究会による神明社解説が掲げられていた。
神明社
祭神 天照大御神
由緒 正徳元年(1711)西野長左衛門、藤原一直という人が伊勢神宮よりこの地、豊場村神明社へ祭神 天照大御神遷宮したのが由来と古文書に記録されている」

古文書が何をさすのか調べて見たが情報がなく辿り着けなかった。
しかしこうした由緒が掲げられているだけありがたいものです。

蕃塀から伽藍全景の眺め。

大きく「神明社」の銘が入る以外に装飾はなくすっきりした外観の蕃塀。

拝殿前の狛犬
昭和中期に寄進されたもの。

切妻瓦葺で妻入の四方吹き抜け拝殿、鬼瓦に「神」と入る。

拝殿から本殿域の眺め。
妻壁に兎の彫りが見られるが全体的に派手な意匠を避けた作りを意識しているようだ。

拝殿側面の全景、至ってシンプルな外観。

本殿域と右側の稲荷社。

コンクリートの覆屋には稲穂の付いた注連縄が架けられ、中に社が祀られている、社名札は見当たらない。この覆屋は平成4年に奉納されたもの。
本殿右に雛飾りが供えられ、今も地域から親しまれているのが伝わってきます。
この稲荷社の由緒はなく詳細は分かりません。
江戸時代以降にかけて急速に新田が広がって来た土地柄、なので五穀豊穣を祈願して祀ったものでしょう。

本殿域側面全景。
周囲は透塀に囲われ、神門に繋がり、神明造の本殿が祀られています。

本殿は6本の鰹木と内削ぎの千木で飾られている。
祭神は天照大御神、創建は正徳元年(1711)。

本殿左の覆屋には右から国府宮金刀比羅宮津島神社秋葉神社と祀られています。

本殿から社頭を眺める。
新田開発に取り組み、この地を開いた先人達、この地の守り神として伊勢皇大神宮の分神を勧請し建立したのが神明社
歩道橋に伊勢山の地名があったがそれはこの神明社から来ているのかもしれない。
今から300年ほど前に豊場村伊勢山地区が誕生し、伊勢山神楽を神社に奉納する文化が生まれ代々受け継がれて来たという。

伊勢山 神明社

創建 / 天照大御神
祭神 / 正徳元年(1711)
所在地 / 西春日井郡豊山町豊場若宮104
公共交通機関アクセス / 名鉄小牧線「春日井」降車、​徒歩で西に35分前後
徒歩ルート(エアポートウォークより) / ​​西に30分​​
参拝日 / 2022/02/24