『出雲大社摂社 上宮・大歳社』

下宮から1分程路地を進んだ左側に上宮(仮宮₎が鎮座します。

出雲大社御神体八雲山から西の鵜山を経て、稲佐の浜に続く奉納山の南麗に鎮座する社殿全景。

上宮(仮宮₎。
出雲大社摂社 上宮
祭神 素戔嗚尊八百萬神
由緒 一般に旧暦10月神無月と云われ、全国の八百萬神の神々が大国主大神の許に集まる事からそのように呼ばれます。
出雲では「神在月」と呼ばれています。
上宮は生きとし、生けるものの幸福と社会の繁栄の縁を結ぶ神議が行われます。

随神門
檜皮葺の八脚門で、左右の間の格子の先に随神の姿は見られません。
中には素木の厨子らしきものがあり、その中に随神が安置されているのか?
檜皮の屋根で、懸魚や全体の意匠は飾りや彩色のないシンプルなもの。

神井
随神門の突き当りの石垣の前に、玉垣で囲われ、屋根に覆われた神井があります。

上宮社殿全景。
出雲大社が鎮座する東を向いて随神門・拝殿・本殿が鎮座します。

随神門の軒先から破風・鬼板の眺め。
上宮の社殿も歴代補修が行われ、直近では平成27年(2015)に保存修復が施されています。
建立時期は不詳。

拝殿・本殿の眺め。
切妻檜皮葺の妻入りで、本殿は平入。

旧暦の10月10日、稲佐の浜に集結した八百万の神は、龍蛇(ウミヘビ)の先導でここに集まる。
上宮は神謀が行われる神議場件宿泊施設で、八百万の神々が翌年の縁結びや運勢などの重要案件を決める場所。
この間は審議の妨げにならないように歌舞音曲も慎まれるという。
神無月を出雲では神在月と呼ぶそうで、神々が全国に出張している神在月以外は、ある意味「空室」という事だろうか。
 
上宮
祭神 / 素戔嗚尊八百萬神
創建 / 不明
祭礼 / 祭日 1月3日・5月14日・旧暦10月11日から17日
 

上宮の前から写真の路地を1分程上がった右側にも末社の大歳社が鎮座しています。
参拝者の大半はここで稲佐の浜に戻って行かれます、あと少し上に歩いてみてください。

大歳社
上宮から路地を東に抜けた国道431号線沿いに鎮座する神社。
国道沿いの東西に細長い社地の一番奥に写真の社殿が鎮座します。
「祭神は田畑の守護神で素戔嗚尊御子神大歳神が祀られており、穀物の豊穣を護る功徳がある」

大歳社
祭神 / 大歳神
創建 / 不明
祭日 / 1月3日、9月13日
所在地 / ​​​島根県出雲市大社町杵築北