生田神社参道口から徒歩で南に数分の石仏町天王南地内に鎮座する「津島社」、今回はこちらを掲載します。
まず最初に、パトカーが頻繁に回っており、周辺は幅員が狭く、駐車余地がないので駐車の仕方次第では取り締まりの対象になります。
津島神社は天王公園の西の交差点角に東向きに社頭を構えています。
……車が止まってるじゃない、これ取り締まりの対象になります、人それぞれですが、取り締まりには注意が必要です。
境内に由緒がなく、愛知県神社名鑑(1992)の掲載内容は以下。
「十二等級 津島社 旧指定村社
鎮座地 岩倉市石仏町天王南1793番地
祭神 素盞鳴尊
由緒 創建は明らかでないが、元文5年(1740)11月20日社殿再建の棟札がある。
「尾張志」天王社、八剱社、山神社三社共に石仏村にあり。
明治5年7月、天王社を津島社に改め村社に列格し昭和15年10月29日供進指定をうけた。例祭日 10月16日
社殿 本殿流造、幣殿、拝殿、社務所、氏子数 350戸」
元文5年(1740)の棟札が残るようで、創建は江戸時代中期を更に遡るかもしれません。
社頭から境内の眺め。
注連縄柱の先に神明鳥居を構え、参道中ほどに石の蕃塀、拝殿と社殿が連なります。
鳥居から先の境内。
こうして見る限り、この辺りの定番の社殿配置のようです。
石造蕃塀。
境内左の手水舎。
龍口はあるが鉢に清水は張られていなかった。
拝殿正面全景。
切妻瓦葺の妻入り木造拝殿で、四方が吹き抜けになっている構造で、鬼板には「津嶋社」の社名が入る。
拝殿から幣殿の眺め。
拝殿の意匠は全体に控え目なもの、下り棟の鬼には「天王」の文字が入っています。
幣殿前の境内に安置されている狛犬。
幣殿正面の眺め、社殿の造りも当地の定番といってもいいものです。
幣殿前の狛犬は子や毬を持たないもの。
狛犬や常夜灯など、いずれも寄進年は未確認です。
幣殿から本殿の眺め、本殿域内には他の社は祀られていないように見えます。
現在の祭神は素盞鳴尊ですが、古くは牛頭天王を祀っていたと考えられます。
因みに、鎮座地の町名「石仏町」は、稲原寺(岩倉市石仏町中屋敷)の石仏に由来し、小字の「天王」はこの津島社に由来するのでしょう。
社殿全景。
現在の社殿がいつ建て替えられたものか調べていませんが、全体的に大きな傷みは見られず綺麗に維持されていました。
幣殿から社頭方向の眺め。
石仏町の東を南北に続く岩倉街道、このあたりは街道への玄関口になります。
岩倉街道は寛文8年(1667)に整備されたとされますが、その当時から集落の厄除けとして祀られていたのだろう。
岩倉市石仏町『津島社』
氏子域 / 石仏町
例祭日 / 10月第2日曜日
所在地 / 岩倉市石仏町天王南1793番地
生田神社から津島神社まで・徒歩ルート / 生田神社参道口から南へ270㍍、徒歩数分。
駐車余地なし、生田神社から徒歩を勧めます。
参拝日 2025/8/21
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